はじめに

事業者が国民に対して設備や従業員を用意するために補助金や助成金を交付します。労働者の最低賃金を確保していくことで政府は国民が豊かな生活を送ることができるようにGDPを上げるようにしていきます。

助成金と補助金の区別

助成金と補助金の区別ができていない方がほとんどではないでしょうか。
どちらも、政府等からお金をもらうということでは同じだからです。

しかし、この区別はしっかりしていただく必要があります。
その理由は、助成金なのか補助金なのかで、その成功率が全く異なるからです。

その違いを細かく記載することもできますが、
まずは、教科書の最初なので、ざっくりと、一番重要なことだけをまとめました。

<重要ポイント>

  1. 助成金は条件を満たせばほぼ確実に出るが、補助金は審査で落とされることがある。
  2. 補助金は、使った額の半分とか2/3とか決まった割合が国から出るだけで、自分の出金額が必ず存在する。
  3. 補助金、助成金ともに支給にはそれなりの時間がかかるものが多く、その間の資金繰りを考える必要がある。
  4. 国、地方自治体それぞれが、助成金・補助金を毎年度ごとに作っており、調べなければ適切なものを見つけられない。
  5. 制度自体は継続していても、各種条件などが頻繁に変わる。
  6. 助成金は長期的に見て企業に不利になることがほとんどである。
  7. 補助金の使い道は限られており、その使い方などに非常に大きな制限がかかる。
  8. 助成金補助金は、行政に対して仕事をしてその対価であると考えた方が良く、非常に労力がかかるものが多い。
  9. 助成金・補助金共に予算が無くなると、年度の途中で終わることがある。

ということです。
各項目は、それぞれの記事がありますのでそちらを参考として下さい。

補助金と助成金の比較

補助金と助成金には共通点と相違点があります。この点について説明を行っていきます。

補助金と助成金の共通点は

補助金や助成金は一般的には収入になります。ですので返済の必要はありません。銀行が事業資金を貸すような融資とは異なります。補助金や助成金は企業の規模にかかわらず補助金や助成金を交付していきます。

また補助金や助成金は事業を終えて支給申請を行った時点で給付があります。補助金や助成金の遂行にあたって費用が発生する場合には建て替えを行う必要があります。必要経費の支払いから補助金や助成金の入金までは最低でも数ヶ月程度かかります。実際に1年くらいかかることもあります。そのための資金調達方法も考えておく必要があります。ただ手続きを間違えてしまうと給付されないというのも一緒だと思われます。

補助金と助成金の相違点は

相違点はかなりあります。制度の提供者は補助金が経済産業省・助成金は厚生労働省となります。支援内容は補助金が設備投資・助成金は人材投資と基本的には違いがあります。

また財源は補助金が税金・助成金は雇用保険料と異なります。予算は助成金はかなり贅沢なのに対して補助金は限りがあります。そのようなところから補助金は公募型・助成金は申請型となっています。申請期間も補助金は短期で助成金は通年となっています。さらに補助金の再申請は原則できません。助成金の再申請は行うことができます。難易度も補助金の方がかなり高くなっています。

採択基準も助成金は形式的要件を満たせばほぼすべて採択されます。ただ要件を満たさない限りは採択されることはありません。また補助金は形式的要件を満たしても予算や審査官などの裁量などによって落ちてしまうことがありますので注意が必要です。ただ助成金も種類によっては予算の都合で途中で打ち切られる可能性もありますので注意が必要です。

補助金と助成金をいただくことで

補助金と助成金をいただくことで事業が円滑に進む場合が多くなります。補助金や助成金をいただけるかどうかで業務に支障が出る場合があります。

また補助金と助成金を考えている企業と考えていない企業とでは事業計画などにも差があるようで、この辺りから少しずつ意識や従業員の意欲にも違いが出るようです。この辺りの考えはどうも都市部と地方とでどうも大きな差があるのかなという考えを個人的には持っています。

東京などの都市部で事業を行っていると補助金と助成金にこだわらない・少額の資金援助のために多くの手間をかけなければいけないなどの面で補助金と助成金を狙わない・あまり関心を持たないという企業や経営者が多くなっています。

ただ地方の企業や経営者はまず補助金と助成金をいただいておいて設備や人材を作っていこうという考えを持っているかなという実感を受けます。さらに都内などの中小企業でも製造業などは補助金や助成金をいただいておいて事業を円滑にしていこうという考えがあるのかなという気がします。

たしかに補助金と助成金は手続きが面倒な面もありますが、国が事業のために資金を提供すると言っているようなものなのでいただけるものはいただいておこうという考えもありかなといえます。ただ補助金や助成金は何でもかんでもいただけるわけではありませんので注意が必要になってきます。