小規模事業者持続化補助金に関するコラムを何回かに分けて紹介していきます。

第1回:

補助金について最低限知っておきたい2つの重要なポイント

小規模事業者の間で昨今人気の「小規模事業者持続化補助金」について、約10回にわたってその概要や申請のポイント・注意点などをお伝えしていきます。

初回は、小規模事業者持続化補助金の具体的な中身に入る前に、まずは「補助金について最低限知っておきたい2つの重要なポイント」と題して、補助金全体に通じる大事なことを2つに絞ってお伝えします。

・重要ポイント①:

補助金の獲得はそんなに甘いものではない!

最近は、特に小規模事業者の方から補助金のご相談をよくいただきます。小規模事業者の方の最重要課題の一つが「資金繰り」だと思いますので、獲得できる補助金があればぜひとももらっておきたいところでしょう。

ただ、ここで気をつけていただきたいのですが、補助金はそう簡単に獲得できるものではありません

そもそも、補助金の財源はご存知でしょうか……?はい、まさに「税金」です。国民の税金から「この補助金にはいくらの予算をつける」といった具合で補助金が決まっていくのです。

補助金の財源が、国民が汗水たらして納めた税金である以上、簡単に楽して補助金を獲得できてしまうのはおかしいですよね?ですので、補助金を獲得するためには書類等の「審査」があるのです。提出された経営計画書や事業計画書などが厳密に審査され、優れたものから順番に採択されるのです。

よって、補助金は「応募すれば確実に獲得できる」と考えるのは甚だ危険です。あくまでも、補助金を受け取るということは「貴重な税金を自社に割り振ってもらう」ことであるということをしっかり意識して、真剣な心構えで補助金に応募する必要があるのです。

・重要ポイント②:

補助金は原則「後払い」!

ここは結構勘違いしている方が少なからずいらっしゃるのですが、補助金はあくまでも原則「後払い」されます。つまり、無事に補助金に採択されたとしても、その後すぐに補助金が支払われるわけではなく、まずは自己資金で計画していた事業を実施し、その実施した内容を実績報告書にまとめて提出して、そうした段階をきちんと踏んだうえで最終的に「精算払い」があってはじめて自社に補助金が支払われるのです。

したがって、補助金をもらってから計画していた事業を実施するということはできませんので、「今自社に十分な資金がないので補助金がほしい」ということができません。あくまでも一旦は自己資金で事業を実施しなければならず、十分な自己資金がなければそもそも補助金への応募自体が難しいのです。

この点はくれぐれも勘違いしないようにしていただければと思います。自己資金が不足してからでは、補助金への応募はもはや手遅れとなりますので、自己資金が手元にきちんとある段階から補助金への応募を検討してみてください。あくまでも補助金は「自社の事業をさらに加速させるための有効な手段」であって、不足している資金の補填のためのものではないのです。

今回は、小規模事業者持続化補助金に関するコラムの連載の初回として、「補助金について最低限知っておきたい2つの重要なポイント」をお伝えしました。補助金に関する重要なポイントはこの他にもまだまだありますが、それは今後の連載で小規模事業者持続化補助金の具体的な内容をお伝えする際に改めて触れていこうと思います。

しょうぶ行政書士事務所
行政書士 菖蒲悠太