コラム(各種情報)

アンチエイジング

来年にせまった東京オリンピックを前にして、先のオリンピック(1964年)に向かって急ピッチに作られた道路(首都高速)及びインフラ設備の老朽化が問題になっています。幸いにも首都高速の事故は起こっていませんが、台風15号・19号による水害被害は甚大なものとなりました。

中でも下水道施設の老朽化は河川の洪水と共に大きな問題になっています。

老朽化=経年劣化は文字通り時間と共に品質が低下すること。風雨・湿気・温度変化・日照などによる品質の低下だけでなく、通常の方法で使い続けることによる摩滅・汚れ等の損耗であります。又、材料(コンクリート・鉄筋)に外力(水圧等)が繰り返し加わり、無数の微小な亀裂が生じ、材料(コンクリート・鉄筋)がもろくなって、やがて破壊されることになります。

現役時代に商業施設のビルメンテナンス業務に携わったことから“経年劣化”による“事故”を経験し、多くの「事故報告書」に“経年劣化”による事故・故障であることとして書いてきたものです。

商業施設のビルメン室は一般的に地下の奥に在り、暗く陰湿な雰囲気漂う部屋でした。その部屋は受電設備・各種警報装置と共に冷凍機室が隣接していました。

受電設備・警報装置での警報発報はそれなりに大変なのですが、商業施設の冷凍機事故・故障は食品売り場が営業出来るかどうか「死活問題」です。(食品売場の売上がその日の売上の大きなウエイトを占めている)

ビルメンテナンス業務は各種設備の点検はもちろんのこと、日に数回の検針業務が主な作業になります。殆ど前日・前週・前月・前回と同じ数値を記入することになるのですが、特に冷凍機室の検針は先にも述べたように最新の注意が必要になります。

冷凍機の循環機系統で、高圧側・低圧側の圧力計の検針は冷凍機室のうだるような暑さもさることながら、点検台数の多さ(冷凍庫系統・冷蔵庫系統・鮮魚売場・精肉売場・青果売場・冷凍ケース・冷蔵ケース等7~8台)にも閉口させられます。

他の検針作業もあることから、日常の点検・検針はおざなりになる場合が多かったように思います。

実はその(サボった!?)点検・検針が重大な事故を引き起こす要因になる事が多いのではないでしょうか。

それでは劣化=事故を防ぐ方法は何かといいますと、点検・検針を基本通り(バカ正直?)に実行することが、防げない(劣化は進んでいる!)にしても、遅らせる(故障を事前に察知して修繕する)事が可能になると思います。

最近流行の“アンチエイジング”と言う言葉があります。

「抗老化」「抗加齢化」人がサプリメントやスキンケア・運動などによって老化を遅らせようとすることですが、ビルメンテナンス業務の点検・検針業務は設備・ビル等の“アンチエイジング”ということではないでしょうか。