ブラックアウト|特定技能 ビルクリーニング

ブラックアウト?

ビルメンテナンス課に配属される前から“球換えが仕事の大半だ!”と聞かされました。
読んで字のごとく、「球換え」(タマガエ)です。
管理範囲内の蛍光灯や水銀燈などのの照明が切れたり、点灯しない時に電球を交換します。
この球換え作業は毎日のようにあります。
私が勤務していた商業施設では、連日連夜照明が付いていたので
毎日どこかの蛍光灯が寿命で点灯しなくなります。
そんな時に報告を受けて、真っ先に対応し交換するのがビルメン課の任務です。

「球換え」(タマガエ)

私もビルメンになり立ての頃は、“球換え“を舐めていました。
誰でも出来る仕事だし、面倒くさいな・・・と思ったものです。
しかし、建物の中には多種多様な蛍光灯が取り付けてあります。
ベテランの課員になると、「どこどこの蛍光灯を交換して!」と言われるだけで、
どの種類の蛍光灯か瞬時に分かるので、動きに無駄がありません。
新米の私はと言うと、まず一旦現場に行き蛍光灯の種類を確認し、新しい蛍光灯取りに戻ります。
この時点で新米の私とベテランの間で、倍近くの時間差が発生することになります。

当たり前のことですが、蛍光灯は手が届く位置に設置してはいないので
必然的に脚立の上に乗って作業をします。
脚立(6段180㎝)の上で高所作業は、気を付けないと落下して骨折などの怪我をします。
ビルメンとは言え、脚立から落ちて怪我をしたとなると
安全管理上の責任を問われます。(2名作業が基本です)

脚立に登っても届かない時もあります。
特に水銀燈などはランプチェンジャー(長い棒状の交換器)を使って交換します。

交換しても点灯しない時は大変!!!
グロー球の交換で付けば“ラッキー!!!”。

それでも点灯しない場合は安定器不良で交換が必要になり“大仕事”になります。

蛍光灯の点灯方法3種類

グロースタータ型 :グロースタータという点灯管を使用する最も一般的な点灯方式で
          FLの蛍光灯を使用します。

ラピッドスタート型:安定器(電極予熱回路と昇圧回路が組み込まれる)を使用します。
          FLRなどのラピッド専用ランプを使用します。

インバーター型  :電子安定器(インバーター)により商用の交流電源を一旦直流に変え
          さらに高周波に変換させて蛍光ランプを点灯させます。

          グローランプは不要でFHF蛍光灯を使用します。
          価格が高いのがデメリットですが、
          省エネのため今は一般的に多く使われています。

球換えをして使った蛍光灯は、在庫をチェックし
今後の必要数を注文するなど、細かな管理が必要になってきます。

蛍光灯の間引き

2011年3月11日の東日本大震災以降
3年半にわたって大幅な節電対策(計画停電)が実施されました。
私の勤務していた商業施設でも、2本に1本、蛍光灯の間引きが行われ
東京のネオンも一時期“消えてしまった”記憶があります。

このところコンビニ業界での深夜営業休止(節電とは別の意味もありますが)が叫ばれていますが
夜の街が暗いままだと、消費マインドや東京の観光的価値が低下して、景気悪化に拍車をかけかねません。

街に灯りが灯らないということは、防犯上問題がありますし
何と言っても、気持ちがとても寂しくなってしまいます。

♪お酒はぬるめの燗がいい
肴はあぶったイカでいい
女は無口なひとがいい
灯りはぼんやりともりゃいい・・・♪

八代亜紀「舟唄」の一節でした。