自分だけ良ければいいのか?契約時に最も大事なこと2|契約の教科書
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 有料職業紹介許可有 |
契約において最も大事なこと2
その契約書 公平ですか?
契約書を結ぶときに、こちらが有利に作りたいと思うことは当然です。
不利な契約など結びたくないのは当然ですし、
少しでも有利にと思うのは人間の心理です。
しかし、こちらに有利な契約というのは、
当然相手に不利です。
最初はよくても、必ず、
不利な契約を結ばされた相手は、不満を持ちます。
そうなった場合、契約解消や、トラブルの元となってしまいます。
そのため、契約は6対4でこちらが有利なぐらいが最善です。
もちろん、五分五分でもいいのですが、
それだと、あまりうれしくないでしょうから、
6対4ぐらいを目指して、交渉して、
相手が粘ってくれば、五分五分ぐらいまで譲歩するというのが、
ちょうどいいのです。
できれば、51対49ぐらいにできたらいいですね。
なぜでしょうか?
得できればいいのではないでしょうか?と思われるのかもしれませんが、
そもそも、不公平な契約は長く続かないからなのです。
契約を結ぶ相手も、バカでなければ、
すぐに、不公平な契約であると気が付くと思います。
そうなれば、目に見えない形での手抜きなどが当然に起こります。
契約をどうでもいいと思っているので、
対応や言葉遣いが悪くなってくるでしょう。
当然、契約は更新されないか、自然消滅してしまいます。
結果的に新たな契約先を探すことになり、
その為の労力を必要とします。
当然、次の契約先がその不公平な条件で納得するという保証もありません。
そのような理由で、契約をあまりに不公平にすることは、
私が思うに推奨されません。
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