止めましょう!危険です!甲乙丙丁戊(こうおつへいていぼ)の表記:甲乙の次(つぎ)は?
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 有料職業紹介許可有 |
甲乙丙丁戊(こうおつへいていぼ)の表記は止めましょう!
危険です!
弊所のひな形及び記載例
(委託者)株式会社植村総合(以下、「ポラリス」という。)と (受託者)弁理士 植村総合事務所(以下、「植村」という。)は、・・・・・ |
例えば上記のように、書きだします。
弊所でのお勧めは、以上のような書き方をするということです。
なお、甲乙の上下とか、誰を甲にしたらよいかなどは、このページを参照してください。
甲乙はどちらが上、甲乙丙丁をどうつければいいの?
契約書で最初に躓くところ
契約書を読んでいて、もしくは作っていて、
まず一番最初に、
躓(つまづく)くのってどこでしょうか?
「甲」「乙」が出てくるところではないでしょうか。
なお、契約書を書く場合に、この部分の前文部分については、
最初が肝心?いえそんなことは無いですをご参照ください。
これに関係して、最初に、まず読み方から説明します。
甲乙丙丁(こうおつへいてい)ぐらいまでは、それなりに知っているとおもいますが、
その次は、戊(ぼ)です。
つまり
甲 コウ
乙 オツ
丙 ヘイ
丁 テイ
戊 ボ
とよみます。
この後も、ありますが省略します。
うーん、甲乙でもけっこう厳しいですが、
そのあとはめちゃめちゃ厳しいですね。
契約書を作っていると、皆さん、
甲、乙を使わなければと思っているようです。
巷(ちまた)の契約書集もみんなそうです。
ただ、この甲、乙・・・って、間違えませんか?
どっちがどっちだか逆になってしまいませんか?
(植村は、頭が悪いので途中で分からなくなってしまいます。)
たまに、明らかに甲と乙が逆になっていて、
乙が商品を渡したうえに、その代金を払わなければならない
という無茶苦茶な契約書を見かけます。
その原因は、ほぼ100%この、甲と乙にあります。
しかし、この甲、乙という表記は
絶対しなくてもいい!
のです。
つまりどうすればいいのか!
つまりどうすればいいのかというと、甲乙丙丁を使わず、
略称を使って記載していけばいいのです!
このコラムの最初のところで記載したようにすればいいです!
Wordの機能
昔は、1つの契約書を使いまわしていて、
その部分だけを書き直すのができなかったので、便利だったのだと思います。
しかし、現在はワープロがあり、簡単にその部分だけ書き換えられます。
また、ワードの機能として、ある一定の文言を全部「置換」するというのも非常に簡単です。
Wordだと、下記のこの機能です。
市販の契約書(ダウンロードした契約書)をもってきて、甲、乙を変換してしまえばいいのです。
下記の画像を参考にしてください。
となってくると、甲、乙との表記は、100害あって1利無しです。
つまり、甲乙、丙丁戊のいずれも止めて(使わない、必要ない、必要無い、不要)
弁理士 植村総合事務所が甲に該当するなら、
例えば
「弁理士 植村総合事務所(以下、「植村国際」という)」
と書いて、後は「植村国際」にしてしまうのです。
そうしたら、間違う心配ってなくないですか?
もし、この記事を読んだ、契約担当者さんは、
これからは、そうしてください。
万が一、それで問題が生じたら、行政書士 植村総合事務所が責任を持ちます。
ちょっとした注意(「甲乙」の表記は注意)
ちょっとした注意なのですが、
契約書の中には、単に「甲乙」と記載していて、
「及び」とかを省略しているものがあります。
そういったものは、そのまま、甲にあたるもの、乙に当たるものを置換してしまうと、
甲が「植村国際」
乙が「ポラリス」
だと
「植村国際ポラリス」
となって、変になってしまうので、
そこは注意してください。
英語契約書の場合
(日本の契約書でもいいものはマネしましょう)
ちなみに、英語契約書の場合には、このようにしたうえで、
イタリック体にします。
↑こんな感じです。(ちなみに、ついでにボールドで強調しております)
当然、日本の契約書でもやっても問題ないです。
むしろ、日本の契約書でも、甲乙に該当する部分が、より明確になり、分かりやすいです。
なお、イタリック体にする方法は、「I」のボタンを押すとできます。
このイタリック体も含めて、置換できます。
ただ、そこまで行くと、契約書の教科書ではなく、
Wordの使い方講座になってしまいますので、ここまでにします。
では、では、
またです。
契約書関連ページ
その他の契約関するページをまとめたものは↓ページです。
サルでもわかる契約!まとめ:契約書の教科書(契約書チェック・作成)
関連ページ
© 行政書士 植村総合事務所 所長 行政書士 植村貴昭