ミャンマーの特例は危険!今はいいけど、ミャンマー情勢が落ち着いたら、更新できなくなります。変更も認められなくなると思います
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 有料職業紹介許可有 |
ミャンマーの特例は危険!今はいいけど、ミャンマー情勢が落ち着いたら、更新できなくなります。変更も認められなくなると思います
現在ミャンマー特例により、日本国内にいるミャンマー人への特定活動のビザが、
ほとんど無条件で出ております。
それを目当てに、ブローカーなどが、技能実習生(技術・人文知識・国際業務)のかたに、
失踪などを勧めているようです。
確かに、前述のように、ミャンマー特例(特定活動)のビザ(在留資格)は、
たとえ失踪でも出るかもしれません。
そのため、直近は、就労制限(現場仕事)でも可能になりますし、
技能実習のようにいろいろ縛られる(就労場所・時間・就労内容)こともなくなったり、給与はよくなるかもしれません。
しかし、そのあとはどうなるのでしょうか?
変更申請
弊所で、2件ほど、このミャンマー特例(特定活動)から、
特定技能への変更を申請しました。
会社自体は、カテゴリー2で、既に数十名の特定技能を受け入れ済みですので、
会社自体には全く問題がないどころか、優良企業に該当するはずです。
にかかわらず、特定技能への変更さえ許可されませんでした。
2人とも、失踪であったり、
留学の途中で届け出なく退学したりした方でした。
特定活動になる前に違反
以上からすると、ミャンマー特例(特定活動)になる前の事情が良くないと、
ミャンマー特例は許可されるかもしれませんが、
他の在留資格(ビザ)に変更は難しいということになります。
失踪・許可時間を超えた労働・風俗店で働く
以上からすると、失踪などは絶対にしてはなりません。
もちろん、許可条件(例えば、28時間の制限、風俗店での就労不可等)も守る必要があります。
いつ更新できなくなるか
このミャンマー特例(特定活動)は、あくまで、
ミャンマーの情勢が危険なので、一時的に日本にいさせてい上げるというだけです。
その中には、「危険がなくなったら帰ってね」ということも含まれているのです。
しかも、ミャンマーの危険性自体は減っているような報道になってきています。
帰国したことによる危険性がなくなれば、
このミャンマー特例(特定活動)がいつなくなってもおかしくない情勢です。
前述したように、更新できなくなって他の在留資格(ビザ)に変更しようとしても、
その変更はかなり難しいと思います。
このミャンマー特例は、ミャンマーにだけ認められた難民申請のようなものです。
そして、難民申請は、いつかは必ず国に返されるというものです。
詳細は、↓ を参照ください。
難民ビザでは特段の事情がない限りいつか帰国させられることになります:難民から特定技能への変更申請も検討
絶対にブローカーを信じてはだめ!
ブローカーは、あなたを新しい職場に就職させれば、それで大金を得ることができます。
そのため、耳障りの良い言葉を言って、転職や失踪を勧めることでしょう。
しかし、彼らは、転職後のことは一切考えていません。
彼らは、今、あなたを転職させさえすれば大金を得られるからです。
そして、あなたも、今時点では確かに、ミャンマー特例(特定活動)で問題ないように見えます。
しかし、失踪等をしてしまうと、その後、更新・変更できなくなって、
泣く泣く、日本を去るという日が必ず来ます!
よく考えて、行動してください。
その他の処置(帰国困難)
ミャンマー特例の出入国在留管理庁のまとめページ
短期滞在の更新の一例:ミャンマー特例措置:入国時孫の世話(親族訪問)
ミャンマー特例:短期滞在(観光ビザ)→特定活動(ミャンマー特例)の事例:短期滞在の更新へ
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