クーリングオフ 具体例 投資:悪徳商法対策

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表
有料職業紹介許可有
具体例編
具体例

では、更に具体的に言及したいと思っています。

投資 不動産、かぼちゃの馬車、FX、ビットコイン、投信
マンションオーナー、かぼちゃの馬車、ビットコイン、投資信託、オランダチューリップ事件

投資

 投資は本来危険性があるものです。

 また、投資とは運などの要素は低いのが普通で、そこが、博打と異なるところです。

(1)不動産投資・マンションオーナー

現在かなりの数の業者がいるようです。
私のところにも、週に1~2回電話がかかってきます。
次で述べる「かぼちゃの馬車」なども、これに該当しますが
まず、美味しい話など向こうから電話してきてくれることはないということです。

日本は、現在お金が有り余っています。
銀行、商社などは、投資先を探している状態です。
そのような銀行・商社がやっていないということは、それは、美味しくないからなのです。
もちろん、不動産投資にも比較的優良物件というのは存在するはずです。
ただ、そういった物件は、不動産屋さん自身が購入しているはずです。

一般のサラリーマンなどに、電話で勧誘する物件は、残りカスであると考えるべきです。
これらの投資は、額がとても大きいので、特に注意が必要です。

(2)かぼちゃの馬車の事例

私も本件について、被害者と被害者を支援する不動産屋さんからお話を聞きました。
本件は、カボチャの馬車を運営する会社が、入居率と家賃を保証して、
一流企業のサラリーマン等にスルガ銀行からお金を借りさせ
女性向けのシェアハウスのための土地を購入し建物を立てたという事例です。

このカボチャの馬車を運営する会社がそのまま続けば、
被害は生ぜず、オーナーは、借り入れのすべてを家賃収入から支払うことができ、
10~20年後には、その土地建物を手に入れる事ができるというものでした。

万が一、予定の入居率家賃がとれなくても、
カボチャの馬車を運営する会社が、その分を肩代わりしてくれる
との契約になっていたそうです。
そのため、一見するとオーナーはなんのリスクもなく、
10~20年後には、その土地建物を手に入れる事ができる
ということになっておりました。

ただ、見落としは、かぼちゃの馬車の運営会社が破綻した場合には、
その契約はなんの意味もなくなっているということです。

他方、スルガ銀行としては、かぼちゃの馬車の運営会社の約束は知らない話で、
関係ないと言うことができるのです。
そして、スルガ銀行は、
そのオーナが大企業に努めている限り、
給与から借金分の支払いがあれば十分に儲かるということになり、
オーナーは、鵜飼の鵜のように銀行に支払い続けるということになります。
もし借金の支払いを怠れば、会社の給与が差し押さえられるので、
会社をやめなければならないと恐れるため、
よほどのことがない限り、支払い続けるということになるのです。

(3)FX・ビットコイン等

FX自体は富を生んでいません。
しかも、特定の通貨が他の特定の通貨に対して
値上がりするか、値下がりするかを当てるという意味では、
丁半博打に近いといえます。
もちろん、政治・経済情勢から予想できる部分はあるものの、
非常に博打性が高いです。

しかも、レバレッジという名の、お金を借りて勝負ができるという点で、
非常に大きな金額の負けが出る恐れがあります。
強調しますが、FXのレバレッジは危険性がとても高いです。
億万長者になった方もおりはしますが、その割合はとても低いはずです。
1億円儲けたという人の陰には、数十人の数百万円損したという人の存在があるはずです。
その儲けた人も、いつかは破綻する可能性があるという特徴もあります。

次に、ビットコインですが、ビットコインは単なる情報です。
素数をコンピュータで探すというのにかなり近いです。
素数を知ることに、大きな意味がないことはわかると思います。
2017年末に最高値を付けてから、下がり調子にあると思います。
今後も大きく上がる可能性は低いと思います。 
後から、お話しするチューリップよりも価値が低いと思います。

(4)投資信託(投信)

銀行等に行くと、投信を勧められることが多いと思います。
この投資信託という仕組みは、預かったお金を運用するという仕組みです。
この時、運用者は儲かっても手数料を取ります。
しかも結構なパーセンテイジでです。

さらに、もうかった場合にはボーナスと称して、さらに取る投信もあります。
正直、人のお金でかけ事をして手数料を取って、
儲かったら更に取るというところを見ると、
お金を出す人は、儲かる可能性が低いと思います。
もし儲かる可能性が高いのなら、銀行自身がやるはずだからです。

正直、お金を預かってというものは全てそういった性質があります。
そういったわけで、私は、投資信託をけっしてしません。
もし、博打をするなら自分自身でやった方がいいと思うからです。
(少なくても、手数料分は取られません。)

(5)オランダチューリップ事件

人類史上初のバブルといわれているのが、オランダのチューリップ事件です。
これは、珍しいチューリップの球根の値段が、売り買いを繰り返していくうちに、
どんどん高くなって、最後には、家を超える値段になっていったという事件です。

最後には、全財産をかけて買った数個のチューリップの球根だけが残ったという事件です。
誰もが、本当にそのチューリップにそれだけの価値があると思ってはいなかったと思います。
では、なぜ買ったのでしょうか?
それは、高くても、もっと高く誰かに売りつけて、儲けられると思ったからです。
ただ、実体のないもの、実態以上に高くなったものは、必ず値下がりします。

ただ、偉そうに言いましたが、何がバブルなのかは、実際にその時知るのは難しいです。
中国の土地はとても高く、日本よりもさらに高くなっておりますが、
それがはじけるのか否かは、そう簡単には分かりません。
日本の今の土地が高いのか低いのかわからないということです。

 クーリングオフ具体例 購入編はこちら

消費者庁の商取引法のページはこちら

 

 

©行政書士 植村総合事務所 所長行政書士 植村貴明

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