基本的構成態様と具体的構成態様 の違い:意匠の基本
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 有料職業紹介許可有 |
基本的構成態様と具体的構成態様 の違い
意匠の各種手続きにおいて、もっとも基本的な事項がこの
基本的構成態様と、具体的構成態様です。
意匠の各手続とは、具体的には、
拒絶理由通知(審判を含む)への対応時です。
また、意匠の侵害訴訟においても、
きわめて基本的な事項です。
ここの認定の仕方、説明の仕方で、
意匠が登録となるのか、訴訟の勝ち負けが決まります。
区別は?
基本的構成態様と具体的構成態様の区別は以下のようになります。
基本的構成態様とは?
特許庁の審査基準とかを確認すると、具体的構成態様とは、
意匠を大まかにとらえた形態
とされています。
具体的構成態様とは?
それに対して、具体的構成態様とは、
基本的構成態様に含まれないそれ以外の態様となります。
一般的には、微細な部分などになります。
厳密に区別できるの?
以上の考えで、この態様は基本的的構成態様で、
この部分は具体的構成態様と分けられるかというと、
答えは×です。
この区別には曖昧で、恣意的なものが入り込むことが往々にしてあります。
むしろ、その部分を巧妙に認定して相手(審査官、審判官、裁判官)を説得するのです。
ここの認定の段階から相手との争いは始まっているのです。
自分の論理が通りやすいように、認定するのです。
要部について
より重要になる、意匠の要部についてはこのページをご参照ください。
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