サムスンの元知財担当役員が古巣のサムソンを訴えるとの記事
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 有料職業紹介許可有 |
サムスンの元知財担当役員が古巣のサムソンを訴えるとの記事
2022.02.22日作成
元記事(報道)
を昨日見ました。
第1感の感想
この記事を見て、最初に思ったことは、
うーん、すごいことをするなぁ、
確かに、知財担当役員であれば、会社の特許関係の弱いところを知り尽くしていると思いました。
おそらく、競合他社のすべての特許は自社製品にどのぐらい脅威なのか、
一通り、全部、スクリーニングして、脅威度についても、リストがあるのだと思います。
アメリカなどで、訴訟を多数抱えているサムソンであれば、
そのぐらいの対応は当然しているものと思われます。
そのリストのコピーがあれば、
このビジネスは簡単だろうなぁ、コストもほとんどかからないだろうなぁと思いました。
守秘義務(競業義務違反)・営業秘密違反
ただ、それって守秘義務違反、競業忌避義務違反、営業秘密違反(不正競争防止法)にならない?
と思ったら、案の定、訴えられていました。
まあ、そうでしょうねぇ。
それどころか、何か持ち出していたら、窃盗等の刑事事件にもなるかもしれませんね。
今後は増えるかも
過去、日本の製造業の現場では、韓国のサムスンなどに、
技術者が好待遇で招かれ、日本の会社技術やノウハウなどを漏らしていると伝えられました。
今度は、サムスンがそれをやられる時代になったのかもしれません。
今回のような行為はトロール
今回のような、自社では製品を作らずに、
特許権等の権利を振り回して、大金をせしめようとする行為を、
我々の業界では、トロール(トロル、troll)といいます。
詳細は、下記のページなど見てください。
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