ビザ申請 税関係書類
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 |
注1:職業紹介は植村貴昭が行います (屋号:日本海外人材支援機構) 注2:特定技能の登録支援は 一社)日本海外人材支援機構が行います |
課税証明書とは
課税証明書とは、申請者の1月1日から12月31日までの1年間の所得額や所得控除額、扶養の状況、住民税額などが記載された書類です。課税証明書の申請年度の翌年1月1日時点で住所地のある自治体から発行されます。
混同しやすい所得証明書や非課税証明書との違いは、以下のとおりです。
所得証明書との違い
所得証明書は、各自治体が住民税を計算する際に基準とする、個人の所得額や所得の内訳が記載された書類です。
課税証明書は所得額やその内訳に加えて、住民税の課税額まで記載されている点で異なりますが、課税証明書でも所得額を証明できるため、所得証明書としての利用もできます。そのため自治体によっては、所得証明書として課税証明書を発行するケースもあります。
非課税証明書との違い
非課税証明書は、住民税が非課税であることを証明する書類です。課税金額にかかわらず申請者に住民税が課税されているかどうかによって、課税証明書が発行されるか、非課税証明書が発行されるかが異なります。
課税証明書を取得できる場所
取得方法は、全国の自治体でおおむね違いはありません。今回は東京都北区の場合を例に紹介します。取得場所は、大きく分けて窓口と窓口以外の2種類です。
窓口で取得する場合
- 区役所の税務課税務係
- 区内の区民事務所
窓口以外で取得する場合
- コンビニエンスストアでの発行
- 郵送による申請・交付
課税証明書の取得に必要なもの
課税証明書の取得の際、主に必要なものは下表のとおりです。東京都北区の場合を例に紹介します。
取得方法 | 必要なもの | 費用目安 |
---|---|---|
窓口 | 身分証明書 (パスポート、 運転免許証、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書など) ※代理人が申請する場合は代理人本人の身分証明書と委任状も必要 |
1通あたり300円 |
郵送 | ・証明交付申請書 ・切手を貼った返信用封筒 ・証明書1通につき300円分の郵便定額小為替証書 (無記名のまま、発行から160日以内のもの) ・現住所が記載されている身分証明書の写し |
1通あたり300円 |
コンビニエンスストア | マイナンバーカード | 1通あたり200円 |
取得の際の注意点
注意したいポイントとしては、郵送してもらう場合、手数料分の小為替や切手を貼った返信用封筒が必要です。返信用封筒を入れ忘れてしまうと、申請していても郵送されないケースがあります。
また、課税証明書はその年の1月1日時点で住所地のある自治体から発行されます。1月2日以降に転居した場合は、転居先の自治体ではなく、1月1日時点の住所地を管轄する自治体に申請する必要があるため要注意です。
課税証明書は、原則として本人以外の取得はできません。ただし委任状があれば本人以外でも発行申請は可能です。
生計を同じくする親族で、住民票上同一世帯に暮らしている場合は委任関係が認められ、委任状がなくても本人以外が課税証明書を取得できる自治体もあります。あらかじめ確認しましょう。
課税証明書取得時期
自治体によって異なるが、大体6月頃に最新の証明書を取得できる。
納税証明書
納税証明書は、納税を済ませば自動的に郵送されてくる通知書のような性格を持っていません。
必要に応じて証明を受けたい当事者が申請し、発行を求めることになります。
では、最新年度の納税証明書の発行を申請した場合、一体いつから取得することができるのでしょうか?
まず市区町村発行の納税証明書は、証明したい税金の種類や市区町村の運用によって発行可能のタイミングが異なります。
住民税の証明は、給与から源泉徴収されている場合は5月中旬頃、確定申告後に納税通知書が送られて納税した場合は6月中旬頃から取得可能になる市区町村が多いようです。
その他、固定資産税などは4月初旬頃から、軽自動車税は5月中旬頃から取得可能になるものが多いようですが、発行時期を詳しく知りたい場合はお住まいの市区町村役場に問い合わせると良いでしょう。
給与所得の源泉徴収票
給与所得の源泉徴収票とは、1年間に得た収入や納付した所得税額などを記載した書類です。所得控除を適用している場合は、その控除額も記載されており、会社から発行されます。
源泉徴収票というと、この給与所得の源泉徴収票を指すことが多いでしょう。
給与所得の源泉徴収票は、年末調整後に発行されるため、12月分の給与明細とともに受け取ることが一般的です。
源泉徴収票を紛失してしまった場合は、会社や日本年金機構に再発行を依頼することができます。ただし、依頼から再発行まで時間がかかる場合もあります。
源泉徴収票を保管しておく義務はありませんが、収入や納税額を証明する大切な書類になるため、数年分は保管しておくことが望ましいでしょう。