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自動ドアの役割|特定技能 ビルクリーニング

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

自動扉の役目

ビルの清掃作業を計画する場合、ビル内を次の4つの区域に分けることが基本の一つです。

● 共 用 区 域 出入口、玄関フロア、廊下、トイレなど一般に開放されている区域
          ビルの外廻り、屋上なども含みます。
● 専 用 区 域 特定の企業・団体などが自己の使用目的のために専用する区域(部屋)
          いわゆる開館前か閉館後でないと清掃作業は行えません。
● 管理用区域 機械室、電気室、管理事務室、従業員控室など、
          ビル管理の目的に使用する区域(部屋)をいいます。
● 外 装 区 域 ガラス窓・外壁などビルの外観に関係する区域をいいます。

清掃作業も以下4つに分類されます

● 日常清掃 原則として毎日繰り返し(1日1回以上)行われなければならない清掃作業
         共用区域や専用区域の清掃やゴミ収集などが該当します。
● 定期清掃 週1回、月1回、3ヶ月に1回などと、一定の時間的間隔を置いて行う
         清掃作業。床の洗浄と床維持剤の塗布、カーペットのシャンプークリーニング
         窓ガラス清掃照明器具清掃などが該当します。
● 臨時清掃 イベントの会場清掃、台風の後始末など日常清掃や定期清掃に含まれない
       突発的(臨時)に行う必要のある清掃作業をいいます。
● 予防清掃 ビル環境の清潔保持のため、ホコリがビル内に侵入するのを防ぐ目的の清掃。

ビル内のホコリの正体は?

60~70%は外部から入った土ぼこりで、その侵入経路はというと

1.人間の衣服に付着しているホコリ、靴(底)に付着している土砂
2.出入口を通じて気流に運ばれて入るホコリ

したがって予防清掃は主に次の2つが行われます。

1の対策 ⇒ 玄関にエアシャワー(エアカーテン)やダストコントロール法を応用した
       ダストマット(除塵マット)を敷く
2の対策 ⇒ 出入口を自動扉か回転扉にする

※ダストコントロール法:水を使わず、ホコリやチリなどの“ダスト”を吸着する機能を持った
 清掃道具で行う清掃方法。

ホコリ対策に自動扉は有効

健康を維持するためには、一般家庭を含めて建築物内の環境衛生を
良好に保つことが大きな条件の1つとなります。
とくに多くの人が1日の3分の1以上の時間を勉強の場、職場などとして利用する
学校、デパートやホテル、事務所など
いわゆる特定建築物における環境衛生の確保は重要事項であり
この目的のための業務に従事するビルメンの職責は重大であります。

ビルクリーニングとは、
ビルの内装・外装、付属の設備などに付着した汚れを除去して
美観の維持、建物の保全、衛生的な環境維持の一端を担う業務で
ビル管理の重要な業務の1つです。

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