特許庁元審査官が教える!特許取得の拒絶理由通知にこだわる理由:拒絶理由通知が来ない特許はダメな特許
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 有料職業紹介許可有 |
特許庁元審査官が教える!特許取得の拒絶理由通知にこだわる理由:拒絶理由通知が来ない特許はダメな特許
拒絶理由通知というものは、特許にこのままではできないという特許庁からの通知です。
一見すると、これが来るのはよくないことのようですが
しかし、これが来ないような特許は、むしろ全く
ダメな特許
と断言できます。
特許を取る意味は、その特許で、できるだけ広い範囲を守って、
競合他社が参入できなくすることです。
そのため、できるだけ広い範囲でとる必要があるのです。
言い換えれば、抜け道がないような特許を取る必要があるのです。
抜け道がないような特許は、広い権利のため
必ず、審査官から拒絶理由通知が来るはずです。
ですから一度も拒絶理由通知が来ないような特許は、
ゴミ特許である可能性がとても高いのです。
特許庁(審査官)時代の経験
事実、私が審査官をしていた時代も、
拒絶理由通知を通知しないような特許は、何の役にも立たないだろうから、
そのまま特許にしようと考えて運用しておりました。
逆に、拒絶理由通知が来るということは、
ちゃんと競合他社をけん制できる範囲で出願していることの証明でもあります。
もし、皆さんの周りで、一回も特許庁から拒絶理由通知が来ないで登録になった特許があれば、
ゴミ特許で、単なるコストの塊ということを疑ってほしいです。
拒絶理由通知は個人発明家が個人で出願した場合であっても
同じように通知があります。
この段階で、どう対応したらいいのか困ってしまうということが多くあろうかと思います。
ただ、これまで記載してきたように、
拒絶理由通知がくること自体は悪いことではないので、あきらめずに対応してほしいです。
拒絶理由通知確率
拒絶理由通知の確率は、私の経験をもとに申し上げると、
95%以上です。
拒絶理由通知への対応方法
この拒絶理由通知への具体的な対応方法は、このページを参照ください。
ここでも記載しているように、拒絶理由通知への対応はあきらめないことが重要です。
下記のリンクも参照ください
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