コラム(各種情報)

第05回 商標と会社名について

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

商標と会社名について

前回は、フランク三浦事件について説明させていただきました。

今回は、

会社の名前が表すものと商標

というテーマのもとに、
名前の本質とは何か?

についてお話をさせていただきたいです。

会社とは

会社とは、
社長がたった一人で創業したものに、
徐々に人が集まってくるというイメージです。

社長の思い=会社

ある程度大きくなって、従業員及び取引先が多くなると、
たとえそれが100%のオーナー企業であっても、
人の集まり、という性格を強く持ち出します。

会社の方針、理念、情熱、
そういったものは全て社長の胸の中にあります。

会社が小さいうちは、従業員も取引先も社長と
直接お会いし、直接お話を聞くので、
社長と接しているだけで、それらは伝わってきます。

大きくなると伝わらない

しかし会社が徐々に大きくなるにつれ、
社長とお会いできない、
又は、お会いできてもほとんどフツーにお話ができない、
ということが増えてくるはずです。

そうなると、社長がどれだけの理念と情熱を持っていても
それを伝えることはできないはずです。

その際に使われるのが、
社訓とか、社是とか、理念とかになります。

しかし、残念ながら通常の会社では、たとえ従業員であっても、
これらに接することは少ないのではないでしょうか。
ましてや、取引先であればなおさらです。

リーダ論について

ところで、人をまとめ上げて大きなことをなした人ってどんな人でしょうか。

もちろんその人自身の能力が高いことって、
重要な要素なのだと思いますが、
本当は、ある一定の目標を明確に持ち情熱を持って、
それを諦めず、かつ、それを発信し続けた人物だと思いませんか。

歴史上の人物であれば、項羽と劉邦での劉邦などが
そういう人物だったのではないでしょうか。
非常に能力が高かったという項羽に、
何度も手痛い敗北を喫していながら、
最終的に中国を統一した人物です。

その人がどんなに高い能力を有していても
一人でやれることはたかが知れています。

多くの人に助けてもらうためには、
やっぱり、多くの人が寄ってきて、
その考えを共有して貰う必要があるのだと思います。

リーダの理念=会社名=商標!

そのための一番重要なものが、組織における理念なのです。
そして、その理想を表したものが会社名である必要があると思うのです。

どんなに立派な社是があっても、
外の人は他人の会社の社是を読むということはないです。

他方、会社名は常に人の目に触れます。
その会社名が理念を表したものであれば、
何時もその理想を思い出し、
又は、社員はその理由をお客様に説明することができます。

そういうことが繰り返されて、
組織は、一定の目的に向かって走ることができるのだと思います。

会社名と従業員・お客様への効果

最後に

というわけで、社名は重要ですというお話でした。

そんでもって、ちょっとだけ宣伝、そんな大切な会社名でしたら・・。
商標登録してはいかがでしょうか(笑)。
すみません広告です。

次回は、うーんと、会社のロゴに潜む危険性というお話をさせていただければと、思います。

特許庁のHPはこちら

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