<> コラム

第10回「中国やばいぞ!!」商標権トロールの恐怖

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

第10回「中国やばいぞ!!」商標権トロールの恐怖

前回の配信から約2週間となりました。
元特許庁審査官:弁理士植村貴昭です。(行政書士もやっています)

このメールマガジンは、全て私及び弊社スタッフが直接お会いして、
お名刺を頂戴した方に配信させていただくものです。
できれば、できれば、迷惑メールに分類しないでいただけるとうれしいです。

 

さて、今回は10回目です。
10回目を記念して、「のです」調という、新たな文体に挑戦してみるのです。

最近こそ中国に進出するという企業様は少なくなってきたのです。
しかし、大消費地である中国で売上を作るというのは、
今なお魅力的であるのではないでしょうかなのです。
そのような企業様に大きな警告するのです。

または、今のところ、進出する予定はないが、十年後はわからないという
企業様に対しても、同じように警告するのです。

中国に進出する際にいろいろな障害が発生すると思うのです。

・・・やっぱり、ダメですね、
どうやっても、真面目になりませんね。
普通に戻します。

というわけで、そのような企業様には、当然いろいろな障害が発生すると思われます。
その中でも、前もって少しだけ予算を投入しておけば、
全て避けられたと思われる障害が、実は商標権問題です。

 

どういうことかというと、中国に進出しようとした場合、
中国に進出して上手くいってきたという場合に、
急に、現地中国人から商標権で訴えられる日本企業が非常に多いのです。

中国人は、中国に進出してきた企業の商標はもちろん、
日本国内であってもそれなりに大きな展示会に出展している企業、
の商標を前もって取得しておき、
お金にするということを仕事にしている人が存在するのです。

そういう人は、先ほどの日本国内の展示会を回ったり、様々な分野の雑誌を確認したりして、
中国に出てくる可能性のある企業の商号、商品名、
サービス名を前もって横取りしてしまうのです。

そして、商標権の買い取りを要求していくのです。
その額は、最低でも数百万、最高では億を超えます。

中国トロールの商標買取要求

そんなリスクを防ぐために、中国に進出する計画のある企業は、
何よりも早く商標を取得しておいて欲しいのです。
また、今のところ全くその予定はないけど、10年後はわからないという場合も、
取得しておいて欲しいのです。

そのコストは、要求される金額とそれに対応するためのコストと比べると
本当に僅かなはずです。
これは、別に私の事務所に仕事がほしいから言っているわけではないです。
日本の企業がこれ以上中国人に毟られるのを見たくないので、申し上げているのです。

 

・・・あ、ちなみに、私に中国出願の代理を依頼頂くと、もっと嬉しいです。
(「結局、宣伝かよ!」とのツッコミは、そのとおりです。すみません)

次は、何にしようかなぁ・・。
うーんと、もうちょっと、中国のお話しようと思います。

 

―― 読者の皆さんへ知財の専門家としてアドバイス ――

中国への商標出願は、ある程度会社が大きくなってきたら、早めにお考えください。

費用的には、10年分で、多分普通の事務所様だと、1区分で数十万です。
もし、中国だけではなく、3カ国以上の国に出したいのであれば、
マドリッドプロトコルを利用すると、結果的に安くなると思います。

なお、マドリッドプロトコルとは、国際商標出願だと思っていただければ、良いです。

あと、霞が関ビルの地下にあるのは、マクドナルドと前回書きましたが、
「バーガーキング」に今年に入ってから変わったとのことです。
複数の関係者からお叱りの声を頂きました。
でも、やっぱり反省しないもん・・。

 

―― その他 ――

では、第11回をお楽しみにしてください。
また、今回も最後までお読みくださり、本当に有難うございます。

月2回程度の配信を予定しており、
購読いただく方に過度のご負担をかけないようにする予定です。

あと、帝国データバンク様にて、1ヶ月に1回連載させていただいているのですが、
先日、第2回を発行していただきました。
その内容に興味がある方は、お教えください。

ついでに、今のところ、埼玉県の地方版だったのですが、内容が斬新ということで、
全国版でも同じように連載することになりました。
(今、私の身体検査中とのことです。今までやってきたあんな悪いこと、
こんな悪いことがばれないことを祈っている毎日です・・・・。)

質問感想とか送ってくださるととても嬉しいです。

また、実は、税理士さん・社長さん向けに小冊子を作りました。
本来は有料なのですが、私のHP(polaris-ip.comと検索くださると出てきます)
からご請求していただいた方には、無料でお送りさせていただいております。
少しでも、ご興味がございましたら、申請してくださると嬉しいです。

さらに、FB(フェースブック)で友達になってくださると嬉しいです。
是非、ご申請いただけると嬉しいです。

中小企業が知るべき知財戦略講座

特許庁のHPはこちら

―― 編集後記 ――

子どもが幼稚園の年長さんになり、幼稚園がはじまりました。

嬉しいです!

年長さんになったことも嬉しいのですが、
子どもが一日中家にいなくなったことのほうが、実は、もっと嬉しいです。

一日家にいて、ほとんど疲れていない子どもと遊ぶのが、きつかったです。
やっと、少しだけ平和になって嬉しい、父でした。

というわけで、私は、金曜の晩がきらいで、日曜の晩が大好きです。

・・・・ダメな父でした。