<> コラム
科学の声を聴いてほしい(温暖化)|特定技能 ビルクリーニング
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 |
科学の声を聞いて欲しい!
「ハロー ニューヨークシティー!」
地球温暖化の非常事態を訴えるグレタ・トゥーンベリさん(16歳)
ニューヨークでの第一声です。
「危機が悪化するのを防ぐためにあらゆる手を打とう!」と続けたのです。
たった一人始めた闘いがまたたくに世界に広がり
“未来がないのに学校へ行っても意味がない”とスエーデン議会の前でストライキ。
「自分たち若い世代が最も影響を受ける」とSNSに投稿すると
同世代の若者から共感の声が上がった。
「未来のための金曜日」“Fridays For Future“は
世界中に拡大し、大人世代の責任を問う大きなムーブメントになりました。
「あなた方は自分の子供たちを愛していると言いながら
その前で子供たちの未来を奪っています」
「大人は『白黒はっきりつけられるものなどない』と言いますが、それは嘘です。
とても危険な嘘です」
世界で160ヵ国、400万人以上が参加し、大人たちへの怒りをあらわにしました。
アメリカ議会での発言
「私の声は聞かなくていいので科学者の声を聞いて下さい」
「最新の科学が新たな事実を次々と突き付けているのです」
「早ければあと10年で後戻りのできなくなる危険も、と警告しています」
「これからの10年が人類の未来を決めると言っても過言ではありません!
と科学者は言っています」
“灼熱地球”
ヨハン・ロックストローム博士は、
去年「地球が“灼熱地球”に変化してしまう危険があります」と述べました。
さらにこう続けています。
「産業革命から地球の平均気温はすでに1℃上昇している。もしこのまま+1.5℃を超え
さらに上昇すると、北極の氷の融解が進み温暖化が加速するため
シベリアの永久凍土が溶け、温室効果ガスのメタンが放出され、アマゾンの熱帯雨林が消失
ドミノ倒しのように気温上昇が続き、元に戻れなくなってしまう。」
つまり博士は「1.5℃を超えてしまうと、地球が温暖化の悪循環に陥ってしまい
さらに気温上昇が加速する可能性がある」と強調しています。
世界中の科学者たちが集まる国連IPCC「1.5℃特別報告書」によると
2100年時点の気温上昇を1.5℃未満に抑えることを掲げていました。
しかし早ければ10年後に+1.5℃に到達すると報告したのです。
「今地球が不安定化する瀬戸際にあることは科学的に明らかです」
「これから10年が人類の未来を決めると言っても過言ではありません」
「今世紀末、世界の平均海水面は最大1.1m上昇(1986-2005年比)
それによってこれまで100年に一度の大災害が毎年のように起きるようになる」
と警告しています。
温暖化の最前線で何が…
グリーンランドで異変が起きていました!
-
- (今年の春から夏にかけて)平年を2.6℃上回る平均気温が記録された。
→大量の氷が溶けていた! - 毎年のようにどんどん氷河は小さくなっている。
更に次々と氷河が崩落!8年で2km後退(陸地の方へ)
- (今年の春から夏にかけて)平年を2.6℃上回る平均気温が記録された。
10年後には無くなってしまうかもしれません!
-
- 最も暑かった夏3日間で氷が融解、310億トン(東京ドーム25000杯分)
温暖化サミットでグレタさんは
「人々は苦しんでいます、生態系は崩壊しつつあります。
未来の世代の目はあなた方に向けられています。
もしあなた方が私たちを裏切るなら私は言います。あなた方を絶対に許さない!」
と大人たちに警告を発しました。
世界の温室効果ガス排出量
このまま何もしなければ現在の3倍以上になるだろうと予測され、
気温は2100年には4℃上昇するだろうとされています。
化石燃料を利益最優先で大量消費してきた先進国が、
わかっているのに何もやらないのは不公平じゃないか?
グレタさんはこう続けます。
「今までの経済的な成功はとんでもない代償を伴ってきたのです。
解決策は非常に簡単で子供にも理解できるものです。
温室効果ガスの排出を止めればいいのです。やるかやらないか、それだけです」
ビジネス界は具体的な行動をせまられています。
温室効果ガス(代表的な物=CO₂)削減の目標は
2030年には半減、2050年には0を目指しています。
銀行も気候変動対策に投資し、化石燃料などへの投資をやめることです。
グレタさんは最後にこう結んでいます。
「あなた方が好むと好まざるとに関わらず、世界は目を覚ましており、
変化はやってきています」
いよいよ冬本番
そんな中“エアコン“の話で申し訳ございません。
マンションやご家庭ではルームエアコンが一般的ですが
オフィスビル・商業施設等ではパッケージエアコンが主流になっています。
ビルの屋上でよく見られる大きな箱で覆われた室外機が特徴的で
冷(暖房)能力はルームエアコンに比べ物にならない程大きなものです。
真夏の暑い日、故障の警報が鳴った時は、決まってフィルターの清掃ランプが点滅しています。
パッケージエアコンのハンパない数と大きなフィルターを
営業課の“催促”と“怒号”の中で必死に洗浄したのを懐かしく思い出されます。
地球温暖化が進んでいなければ、夏場の作業も軽減されていたことでしょう。