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ロボット掃除機|特定技能 ビルクリーニング

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

ロボット掃除機

日本の人口は10年ほど前から減少しきているのはご承知のことと思います。
このままでいくと、2050年には総人口が9000万人を割り込むと言われております。

様々な分野で高度な知識や技術を持った人材の獲得の必要性が高まっており
それに伴い労働者不足が深刻化し、日本の経済活動に大きな影響を与えることは
避けられない事実となっております。

労働者不足の問題

これまで政府は、専門的、技術的分野の外国人労働者を積極的に受け入れる一方で、
単純労働者の受け入れについては、国内の労働市場をはじめ、
経済社会や国民生活に大きな影響を及ぼすとして、制限する方針をとってきました。

そして国民の多くも、外国人労働者問題に高い関心を示しております。
外国人よりも、まずは女性や高齢者など国内の労働力を活用し、
それでも不足している場合に受け入れるべきだ!
と考えている人が多いという結果が出ているようです。

また新聞各紙も積極的な受け入れに概ね賛成という見解を示しているようです。

外国人の就労

日本の場合、入国の時点で目的に応じた在留資格や在留期間が決められています。
現在は27種類の在留資格があり、その内就労が可能な在留資格が17種類です。

その他、日本人の配偶者や日系人の場合も就労が認められています。

しかし、留学や就学を目的とした在留資格の場合は、
資格外活動の許可をとらないと働くことはできません。

現在、日本で就労する外国人は、推計で84万人とされています。

不法就労者や不法入国者などを入れると、その数はさらに増え
85万人前後になるのではないかと言われています。

「外国人研修制度」・「技能実習制度」では、過酷な労働や劣悪な環境
また低賃金での就労などのために、研修中又は研修終了後に受け入れ先から失踪し
不法滞在者になってしまうという様々な問題が生じている事も事実です。

外国人労働者を受け入れるとは、「人間」を受け入れるんだ!
という意識を持つことが大事だと思います。
彼らは単なる労働力である前に、一人の「人間」であり
物のように“あっち”から“こっち”へ簡単に動かすことはできません。

異なる社会・文化で生活してきた、固有の“人格”を持つ「人間」
であることに間違いはありません。

業務用ロボット掃除機

毎日新聞によると、藤沢市は藤沢公民館などが入る複合施設で、
人手不足対策の一環として業務用ロボット掃除機を本格導入することを発表しました。
設定した清掃地図に応じて自動走行するそうです。

価格は清掃地図設定費用を含め、130万~150万円だそうです。
市などによると、清掃費用は月額20万~30万円で
施設管理業務は人手不足が課題となっているため
「ロボット掃除機の活用で課題に取り組みたい」としているそうです。

最近の急速なⅠT技術の進歩を考えると、
“人格を持つ”ロボットの出現が近い将来必ず実現することでしょう。

ロボットが人に代わって仕事を“やっくれる!”
そういう時代が必ず“やってくる”と思います。

いずれにせよ外国人労働者の受け入れ問題は、
少子高齢化に伴う労働力不足への対応だけで語れるほど単純ではないと思います。

高齢者や女性が活躍出来るような雇用環境の改善と
IT技術による労働の省力化、効率化を図ることが先決であり
それでもなお足りない場合に限って、
外国人労働者の受け入れを行っていくべきだと考えます。

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