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雪との格闘|特定技能 ビルクリーニング

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

雪との格闘:雨は夜更け過ぎに・・・

♪きっと君は来ない ひとりきりのクリスマス・イブ・・・♪

雨が、夜更け過ぎに雪へ変わった時ほど最悪の事態は無い!!
駐車場入り口のスロープはコッチコッチ!
融雪剤なんか、効きはしない!(あくまでも個人の感想です。効きます!)

シンシンと降る雪の中、鼻水と涙で顔を濡らしながら
雪かき(氷かき)をした日を思い出します。

そこで、そんな苦労をしなくて済むように・・・
この冬は、急な降雪に対し融雪剤・凍結防止剤を準備しておきましょう。

気温が下がってくると、道路が凍結しやすく危険です。
雪道は道路とタイヤの摩擦が少なくなっており、カーブの際の横滑りや
ブレーキの制動距離が伸びるといった現象が起きやすくなります。

また発進と停止が繰り返されることで、雪道が踏み固められ
ミラーバーン(アイスバーン)にもなり得ます。
特に山間部や橋の道路に関しては、気温が下がるため道路が凍りやすくなるです。

降雪量の多い自治体は、融雪剤を路肩に準備しています。
しかしあまり雪の降らない地域になると、十分な備えができていないというケースもあります。
道路の凍結は、スリップによる大事故にもつながるため、対策は必要不可欠なものです。

融雪剤・凍結防止剤は、道路での利用以外にも、駐車場、歩道橋、
会社・自宅玄関、学校・病院・老人ホームなど各種施設で幅広く利用されています。

融雪剤と凍結防止剤の違い

融雪剤(塩化カルシウム)

塩化カルシウムの特徴は、凝固点を-50度程度まで引き下げることができるということです。
ここまで下がると、どのような極寒の地でも一度に多くの雪を解かすことができますし
塩化カルシウムの融雪効果は、数分から10数分程度で現れます。
即効性があるため、雪が積もった道に撒くのに適しています。

凍結防止剤(塩化ナトリウム)

塩化ナトリウムの凝固点は、-20度程度と塩化カルシウムと比較すると、
その温度は高くなっていますが、特筆すべきは効果の持続力です。
持続力を長く保つことができる塩化ナトリウムは降雪に備えることに適しています。

降ってからではなく、降る前に撒いておくのが、凍結防止剤なのです。

融雪剤と凍結防止剤を使うタイミング

融雪剤・凍結防止剤の種類

融雪剤・凍結防止剤の種類は、先述の通り主なものは塩化カルシウムと塩化ナトリウムです。
それに加えてUREA(尿素)を用いることもあります。

尿素の特徴は、金属やコンクリートへの負荷が小さいという点ですので
尿素は散布する場所を選ばないという利点がありますが、
高温状態になると匂いを発する場合があります。

※状況によっては錆が発生する場合もあります。

融雪剤・凍結防止剤の使い方、使用上の注意

適切な量を守る

散布量は、1平方メートルにつき30~100グラム程度。
これは成人男性の一握りの量くらいに当たります。
撒きすぎると、塩害の危険性がありますし、コンクリートや鉄の腐食につながってしまいます。

直接触れない

スナック菓子に同梱されている乾燥剤と同じく、
水分と一緒になることで発熱する性質があります。
必ずゴム手袋など、水分を遮断できるような素材で出来たもので触れるようにしてください。

融雪剤の他の使い方

防塵剤
グランド・運動場のような乾燥した土壌での散布で、粉塵が舞い上がることを防止します。

除湿剤
工業用乾燥剤として、コンテナ内の除湿、結露防止といった効果が期待できますし
乾燥剤として代表的なシリカゲルと比較して、吸湿容量が4~6倍ほど高く
高い除湿効果を発揮します。

まとめ

降雪や道路の凍結は、いつ起きるかわかりません。
事故が起きてからでは遅く、普段からの準備が必要です。
融雪剤は開封さえしなければ、長く保存がききますし、
開封してからも一冬くらいは使えるものです。

いざという時のために、雪が降る地域あまり降らない地域に関わらず
備えておくようにしましょう。

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