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風邪予防はゆず湯から|特定技能 ビルクリーニング

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

風邪予防はゆず湯から

定年退職後の10年間、小学校の臨時作業員で地域の子供たちと一緒に過ごしました。

校舎内外の清掃、樹木・花壇の手入れ及び除草、資源回収、施設及び備品等の補修
及び校具等の作成、学校行事の準備・片付けなど。
住み込みはしないものの、昔の「お手伝いさん」です。
ビルメンの仕事が大いに役立ちました。

校庭の南側に「教材園」があり、
その周りにミカン・ビワ・カリン・ユズなどの果物の木がありました。
一番高くそびえ立つユズの木はこの時期多くの実をつけてくれます。
ユズの木には鋭いトゲがあり、私たちの収穫を妨げ、大変苦労したものです。

収穫したユズは、先生方にお裾分け。
大変喜ばれ収穫の苦労が報われた思い出があります。

12月22日は「冬至」です。

皆さんはゆず湯に入りますか?
事前にウエザーニュースで調査したところ「入るつもり」が56%と過半数。
特に女性は高い割合(66%)でゆず湯に入ることがわかりました
(2018年12月17日実施、回答10、602人)。

年代別では、若い世代ほど「入らない」が、世代が上がるほど「入るつもり」
が多いという傾向が見られました。
若い世代で一人暮らしだと、なかなかハードルが高いかもしれません。

冬至にゆず(柚子)湯に入る習慣は、江戸時代の銭湯から始まりました。
昔からゆずは体に良いとされ、寒さが厳しく乾燥も進むこの時期、
美肌や血行(冷え症)により、敏感な女性がゆず湯に「入るつもり」なのもうなずけます。

それでは具体的にどのような効果があるのでしょうか?

ゆず湯は健康をもたらす

古くから「冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかない」と言われています。
本当なのでしょうか?

もともと冬至湯治、ユズ融通の語呂合わせから、
“湯治で融通よく”という意味を込め、ゆず湯の習慣が定着したようです。
ゆず湯に入ると風邪をひかない、という言い伝えは間違っていません。

ゆずには風邪予防や保湿効果があるビタミンCや血流改善を促す“ヘスペリジン”などが含まれ、
体に良いことは近年の研究で科学的にも証明されています。
さまざま成分が、人を病気になりにくくさせ、安らぎをもたらしてくれるのです。

ゆずの果皮は香りも有効とのことなので、ゆず湯に入る際には、
皮に切り込みを入れたり、輪切りや半分にカットしたほうが効果的でしょう。

平安時代から伝わる薬用効果

ゆずは中国揚子江上流が原産で日本に渡来したのですが、
奈良・平安時代には薬用として栽培されていました。
ではどんな病気や症状に効くとされていたのでしょうか?

ゆずは飲食物の消化吸収を助け、切り傷を治し、熱や咳き込み・嘔吐を鎮め、
膀胱炎の諸症状や下痢を止めるなどの効能があり、
「精神を聡明にし寿命を延ばす」と言われています。

また、ゆずの種を黒焼きにしたものを煎じて飲むと体の痛みが和らぐとも伝えられています。

この様に昔から、ゆずは薬としての効能が民間に伝わり、
ゆず湯としても風邪の予防や疲労回復等に用いられました。

ゆずの種には抗アレルギー、抗酸化効果がある

植物が紫外線や昆虫などから身を守るために作り出す化学成分を“ファイトケミカル”と言い、
人もそれを摂取することで老化や様々な病気のリスクを低下させることが期待されていますが、
ゆずには有効な抗酸化能力も秘められています。

また、その種子オイルに抗アレルギー効果があることが見いだされました。
ゆずの種のオイルには、痒みの原因となる “ヒスタミン” の放出を抑える効果があることが
解明され、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の患者さんに塗布することで有効性が実証されています。

また、ゆず種子オイルには活性酸素を消去する効果があることも分かっています。
活性酸素に起因する疾患は動脈硬化をはじめアルツハイマー型認知症、
皮膚の老化(シミ、ソバカスを含む)、炎症など多種多様で、
活性酸素は全疾患の90%で発症に関与しているといわれています。

カプセル化したゆず種子オイルを摂取することで、
これらの活性化酸素が関わる疾病予防も期待されているのです。

この冬は、様々な効能を秘めたゆずのパワーを感じながら、
ゆずたっぷりのお風呂でその効能に浸りましょう。

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