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タコ足配線は危険|特定技能 ビルクリーニング

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

タコ足配線は危険

延長コードなどによる火災で死亡事故が起きているとして、
ナイト:製品評価技術基盤機構は年末の大掃除に際して、器具の点検を呼びかけています。

ナイトによりますと、
配線器具による事故は昨年までの5年間で309件発生し、
191件が火災になり、5人が死亡しております。

コンセントや電源プラグの周辺にホコリ・水分が付着し、
発火するトラッキング現象による火災が最も多いということです。

それで、プラグを長時間接続したままにすることや、
複数の電気器具に接続するタコ足配線はトラッキング現象が発生し易いため、
ナイトは年末の大掃除の際にホコリを払ったり,点検をするように呼びかけています。

火災の原因にも・・・

電源が足りない!  タコ足配線を使おう! という方は多いでしょう。
コンセントのタコ足配線は、市販のものを繋ぐだけで、
手軽にコンセントの差し込み口を増やすことができ、非常に便利です。

しかし、その使い方は間違っています!
タコ足配線を誤って使うと、最悪の場合、火災を引き起こすことも・・・。

よくあるものを下記にあげました。

要注意! 危険な使い方

1「容量を超えて使うこと」

  コンセントや電源タップには、電気容量の限度があります。
  オーバーしてしまうと、配線などが高温になり、火災の原因になります。
  電源タップに挿しているコンセントの数はたくさんあっても大丈夫ですが、
  同時に利用することのないように気を付けなくてはいけません。

2「ホコリの中で使用すること」
  
タコ足配線をすると、電源タップを足元に追いやったり、
  目に付かない場所に押し込んだりしてしまいがちです。
  そうなると、いつの間にかホコリが溜まってしまっていた・・・
  という事態になることもあります。

  溜まったホコリは、トラッキング現象の原因になることがあります。
  湿気を含んだホコリが原因となって、発火することがあります。

3「古い機器を使うこと」
  
また、古い機器を使うことも危険なため、お勧めできません。
  中の配線がむき出しになっていたり、ねじれて絡まっているものは
  安心してコンセントを利用出来る状態ではないので、一度確認しておきましょう。


タコ足配線には、さまざまなトラブルがあり意外と危険が多いことが分かりました。

安全な使用のために避けること

安全なタコ足配線

2口の壁コンセントの容量は、
15アンペア(1,500W)のものが多いと言われています。

そこに繋げるタコ足コンセントの容量も、同じく15アンペア(1,500W)となります。

もし容量がわからない場合は、壁コンセントや電源タップの裏側を見てください。
利用できる容量の記載があります。

家電などを同じコンセントで利用する時には、容量を超えないように注意しましょう。
つまり、定格消費電力合計が、1,500Wを超えないようにすることです。
電子レンジやドライヤー、掃除機などを同時に使わないように注意しましょう。

コンセントの増設も要検討

コンセントをタコ足で利用するのはどうしても不安がある。
見た目がスッキリしないし、気になる・・・という時は、
コンセントの増設を検討してみるのもいいでしょう。

今ある配線を活用する方法と、新規で配線を作る方法があります。
まずは業者とよく相談することをお勧めします。

コンセントのタコ足は、多くのご家庭で利用されていることでしょう。
しかし、便利な反面、火災などのトラブルが起こってしまう危険もあります。


事故を防ぐためには、電気容量を意識して使用するほか、
定期的にホコリを掃除することが大切です。

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