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安全靴|特定技能 ビルクリーニング

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

安全靴

ナイキ社の厚底シューズ「ヴェィパーフライ」が、陸上長距離界を席巻している。

カーボンプレートによる反発力などに革新的な技術が詰め込まれた
同シューズを使用した選手は近年の主要国際マラソンの上位を独占、
男女のマラソン世界新記録を誕生させている。

日本でも今年1月2,3日に行われた箱根駅伝で8割以上の選手が着用し、
10区間中7区間で区間新記録が誕生するなど、
マラソン、ロード競技を高速化に導いている。
しかし英メディアが世界陸連の新規則によって禁止となる可能性が高いと一斉に報じた。

東京五輪前に禁止となれば、混乱は必至。世界の陸上ファンがその動向を注目している。

ビルメンにとっての靴

やっぱり安全靴でしょう!
  足元への重量物の落下や釘などの踏み抜きから作業者の足を守るため、
  普通の靴においては、皮革ないし軟質合成樹脂製である先芯や中底が
  鋼板で出来ていることが特徴である。(ウィキペディア)

ビルメンを仕事にしている人は安全靴にこだわりをもっていて、
結構な値段の張る物を履いています。
そればかりか腰道具・腰バッグにも沢山のマイツールを持ち歩いています。
右利きの人は右に、左利きの人は左に体が傾かんばかり道具を持ち歩いています。

ビルメンテナンスの仕事は、点検や修繕対応を行うので、日常的に工具を使います。
工具自体は仕事場に共用の物があるので、個人で持つ必要がないのですが、
利便性を兼ねて自分専用の工具や道具を持つ人が多くいます。
(充電ドライバー等も)作業の度に、いちいち工具箱に取りに行く手間が省けます!

最低限はプラス、マイナスドライバーとペンチ。

よい道具と安全・対応力・効率

その他、持っていると便利な工具を紹介しましょう

●モンキーレンチ

  ボルトを回す際に使用します。
  ネジではなくてボルトで止まっていることが意外とあるので、
  持っていると助かることが多いでしょう。
  小型のモンキーレンチは、持ち運びしやすくて便利なのでお勧めします。

●六角レンチ

  意外と六角穴のネジが多いものです。
  簡単に終わる作業でも六角レンチを忘れてしまうと、
  わざわざ取りに戻らないといけなくなります。
  ドライバーやモンキーレンチは常に合わせて工具箱に入れてあります。

●ウォーターポンププライヤー

  水回りの修繕対応などで良く使います。
  先端がギザギザになっているので、配管を傷つけてしまう可能性がありますが、
  かなりの頻度で使いますし、持っていて重宝する工具です。

●ラジオペンチ

  先が尖ったペンチのことです。
  細かい作業をする時や何かを掴む時に便利です。
  「引き出しの中に詰まった物を取ってくれ!」
  というような依頼が来た時に役立ちます。

  意外なところで活躍してくれる工具です。

●ネジザウルス

  ネジザウルスは、潰れてしまった(なめた)ネジを
  取り外すことが出来る便利な工具です。
  ホテルに勤務している時に、特に助けられた工具です。

  数多くの客室の修繕対応をしなければならないので、
  潰れたネジと出会うことが多くありました。
  そんな時でもネジザウルスがあったので切り抜ける事が出来ました。
  ネジザウルスは、ビルメンになって一番買って良かったと思える工具です。

●カッターナイフ

  ホテル勤務の時は、障子の張替え等もやっていたので、カッターナイフは必需品でした。

●検電器

  電気関係の点検やトラブルにも対応するので、持っていて損はありません。
  常にポケットに入れている人が多い。

●電工手袋

  工具を使って作業をするので、必需品です。
  切れたばかりの熱い電球交換時にも役立ちますし、
  絶縁抵抗測定などの電気関係の点検作業にも使えます。

●ライト

  懐中電灯やLEDライトはビルメンになると毎日使う道具です。
  点検する時は、薄暗い中での作業も多いので必需品と言えますし
  ライトを使わずに薄暗い中で作業すると労災の危険も増してしまいます。
  また、機械室を巡回中に、ちょっとだけ明かりが欲しいなと思うときに
  ライトは常に携帯している人が多い。

  携帯して持ち歩くので、コンパクトサイズのライトを選んだ方が使い易いでしょう。

他にも色々あるのですが、腰バッグに入る程度に、自分で工夫して揃えておきましょう。

最後に、手帳と筆記用具です

手帳はどんな仕事でもそうですが、ビルメンにとっても大切な小物です。

覚えることも非常に多いので、常に手帳を用意し、覚える箇所はメモを取り、
機械操作のボタンや位置関係などはスマホで写真を撮り、
メモと合わせて見返すと覚えやすいでしょう。

メモだけだと何についてのメモだったのか、分かりにくくなるので
写真に撮っておくと便利です。
後で画像編集して文字や図形を入れてもいいですね。
現場によっては非常に複雑な作業になることも多いので、
メモを取る事を忘れないようにしましょう。

作業の手順だけでなく、朝・夕のミーティングの内容もメモを忘れずに、
どんな工事をするのか?これからの予定は?協力会社はいつ来るのか?等、
分かりやすくメモを取っておくと作業時にまごつくことなく業務が進むことでしょう。

そういう意味でも、手帳はビルメンにとって最も大事な「道具」です。

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