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窓掃除|特定技能 ビルクリーニング

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

窓掃除

窓の汚れが目立つ!
暮れに大掃除したばかりなのに!

そうです、乾燥が酷く室内と外気の温度差で結露しやすいこの時期、
窓の汚れが大変目立つのです。
そろそろ風に乗って飛んでくる花粉や大陸からの黄砂も気になるところです。

窓掃除と一口に言っても外側に内側に、サッシ部分もやらなければ・・・と、
やろうと思ったはいいけれど憂鬱になってしまうことはありませんか?

窓の掃除はちょっとしたコツが分かれば意外と簡単に出来てしまうんです。

窓ガラスの汚れの原因には何がある?

窓ガラスの汚れは、内側と外側で異なる原因が考えられます。

  • 窓ガラスの内側の汚れ

まずガラスの内側につく汚れの原因は、手垢やホコリ、タバコのヤニ、油汚れなどが多い。

汚れた手でガラスに触れたり、手の皮脂がガラスにくっついて
室内のホコリやゴミが付着しやすくなります。

タバコのヤニはガラスを黄ばませることもあり、落としにくい頑固な汚れとなりやすい。

油汚れは台所の窓につくことが多い汚れです。
料理することで油が含まれた水蒸気が発生し、ガラスを汚してしまう場合があります。

  • 窓ガラスの外側の汚れ

外側の汚れは、風に乗って飛んでくる花粉や砂、泥、黄砂、雨、車などが出す
排気ガスが原因である。

空気中に含まれる砂やゴミなどの汚れは風が吹くと窓ガラスに付着し、
そのまま放置しておくと汚れが固まって落としにくくなる場合もあります。

雨風が吹くと水や泥、網戸に付着していた汚れがガラスにつくこともありますし、
花粉や黄砂などがたくさん飛んでいる時期はガラスも汚れやすくなります。

道路が近い部屋の場合は車が出す排気ガスが原因の汚れが付き易く、
いずれの場合も汚れを放っておかず、
こまめに掃除することがガラスの綺麗さを保つ秘訣になります。

窓ガラスの掃除方法

まず、窓の掃除の大部分を占める窓ガラスの掃除です。
窓ガラス汚れの正体は内側と外側で違っていて、
外側は雨や風によって飛ばされてきた土埃、場所によっては黄砂などです。

内側はどの地方であっても共通して,
台所近くならば跳ねたり水蒸気に含まれてしまった油、
手垢や室内のホコリ、そしてカビによるものです。

  • 必要なもの

これらの汚れに最適な掃除方法と必要なものは、なんと「新聞紙」これだけです。
結露が酷いなどの場合は窓用ワイパーなどがあると便利ですが、無くても大丈夫です。

  • 新聞紙ボールを使った掃除手順

では最初に窓の状態を確認しましょう。
外気温との差で結露が出ていないか確認してください。
もし出ているならば、かえってチャンスです。
新聞紙一面分をクシャクシャと丸めて、その新聞紙ボールで窓を綺麗に拭いてしまいましょう。

水気を取りながら隅々まで拭くのがコツです。
もし結露での水気が多すぎる場合は、ワイパーで多すぎる水分を除いてください。

全く水気がないのであれば、サッと濡らした新聞紙ボールで窓を拭き、
その後乾いた新聞紙ボールで乾拭きしてください。

  • なぜ新聞紙がいい?

その秘密は新聞紙に使われているインクにあります。
新聞紙のインクが油分や手垢の成分を分解してくれるので、
洗剤を使用しなくても窓を綺麗にしてくれるのです。

また、インクによって曇り止めやツヤだし効果も期待出来ます。
これを応用すると鏡も同じように綺麗に出来ますので、
時間がある時に是非試してみてください。

窓枠のゴム掃除

窓を拭き終わったら窓枠のゴム部分を見ていきましょう。
この部分は傷付きやすいため使わなくなった歯ブラシでの掃除が効果的です。
クリームクレンザーなどで定期的に磨きましょう。
もしカビが酷い場合はカビ取り剤を塗ってから水拭き、乾拭きと手入れをしましょう。

一度カビてしまうと手入れが面倒くさくなってしまいますので、
出来るだけこまめな掃除を心掛けたいですね。

網戸掃除

次に網戸掃除ですが、便利グッズを使うと簡単に掃除出来ます。

  • 網戸用ワイパーを利用する

実は網戸用ワイパーは百円ショップで買えてしまうんです。
ワイパーは本体と窓拭き用のシートが個別になっており、
合計で200円ですが一回にシート一枚と考えればかなり経済的と言えるでしょう。
この網戸用ワイパーでサッと一拭きするだけで大方汚れは取れます。

ただし、少しホコリなどが飛んでしまう可能性もありますので
予め窓の近くに新聞紙を敷いておくなどの対策は必要となります。
けれど、いちいち外してホースで水をかけて・・・
という手間を考えればすぐ実行できる、これは優れものです。

サッシの掃除

  • 用意するもの

・刷毛やブラシ
・掃除機
・片栗粉
・塩素系漂白剤

  • 手順

①土埃を掻き出す

ブラシで固まっている土埃などの汚れを掻き出しながら、掃除機で吸い取っていきます。
ブラシはあまり小さすぎると広範囲なサッシを擦るには少し大変になってしまいますので、
ちょっと大きめのものを用意するのがコツとなります。

先ずは大雑把に大体の汚れを掻き出して、
細かい部分は後からやろうという気持ちが掃除を完遂するためのコツです。

②細かい部分の掃除

さて、大雑把に綺麗に出来たら次は細かい部分の掃除です。
細かい部分は爪楊枝や歯ブラシなどで掻き出しましょう。

もし汚れが頑固すぎてこの二つでは太刀打ち出来そうにない場合は、
最終兵器マイナスドライバー+ウエットティッシュの出番です。

マイナスドライバーだけではサッシに傷を付けてしまう可能性がありますが、
それをウエットティッシュでカバーします。
ついでに汚れを湿らせて浮かせる効果もあるので一石二鳥となります。

こうして汚れを取り去ったら水拭き、乾拭きをして完成となります。

③カビ取り

ただし、たまに黒い奴がいたりしませんか?そう、家の汚れ代表のカビです。
内部と外部の温度差が激しいので、
窓周辺は結露などでどうしてもカビが付き易くなってしまいます。
サッシが黒ずんでいたら、まず間違いなくカビと思っていいでしょう。

そんなカビの対処法はズバリ「片栗粉」です。
片栗粉に塩素系漂白剤を混ぜてグリグリと練ってペースト状にします。
手が荒れやすい方はゴム手袋などを用意して直接触らないように注意してください。

この漂白剤ペーストを黒ずんだ部分にベッタリと塗り込んでいきます。
5分ほど放置した後はティッシュなどで拭き取って、水拭き、乾拭きで完成です。
ゴム部分などは塩素系漂白剤と相性が悪いため
放置し過ぎによって劣化してしまうので注意が必要となります。

新聞紙以外にも!簡単に窓ガラスを掃除するには?

新聞紙を使う掃除方法以外にも、100円ショップで売っているメラミンスポンジや、
両面ガラスクリーナーなどの掃除道具を使用するのもお勧めです。

  • メラミンスポンジを使用する

メラミンスポンジに水を含ませて汚れた部分をこすると、
洗剤を使わなくても簡単にガラスを綺麗にすることが出来ます。

メラミンスポンジは汚れを削り落とすため、
柔らかい素材の物や傷付きやすい素材の物には使用出ませんが、
ガラスは硬い素材なので使用可能です。

ただし,ガラスの一部がコーティングされている物、
樹脂フィルムが貼られているガラスの場合は、
コーティング部分に傷が付く恐れがあるので注意が必要です。

  • 両面ガラスクリーナーを使用する

両面ガラスクリーナーは磁石の力で二つのクリーナーをガラスの内側と外側をくっつけて、
内側のクリーナーを動かすと同時に外側のクリーナーも動かし、
一度に両面のガラスを拭ける掃除道具です。

このため、高い場所に設置されている窓も安全に掃除ができ、掃除時間も短縮出来ます。

100円ショップで売っている掃除道具も上手に利用して、
窓ガラス掃除をしてみては如何でしょう。

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