日本経済新聞様からの取材:ビジネスモデル特許

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表
有料職業紹介許可有

日経新聞取材(日本経済新聞社):ビジネスモデル特許

2020年2月14日 日経新聞(日本経済新聞社様)の記者様から
ビジネスモデル特許について取材を受けました。その時のご回答を記載します。

Question: 事業家としてビジネスモデル特許を
発案するコツ、ポイント、注意点

1 ポイント、注意点
 ① ビジネスモデルにかかわらず、一番のポイントは、
   その特許の分野の事業の市場規模が重要です。
 
どんなに優れた発明であっても、市場が無い(これから作る予定が無い)
場合には、全く意味がありません。
 
 ② 発明者自身がその発明を実施化する熱意があり、努力する必要があります。
 
よく、巷では、良い発明をしたら企業が買ってくれるとか、
製品を作ってくれるという話がありますが、そのような例は極めてまれです。
 
企業が買ってくれるような例は、宝くじを買うようなものです。
他方、その発明を自分で実施化していけば、その当選確率はどんどん上がっていきます。

(もちろん、その時の当選金は、数十万の時もあろうかと思いますし、
数億円かもしれません)ともかく、自分で実施化に努力すれば、
その発明について価値が生まれるのです。
特許成功のポイント
 
そうでない場合は、特許にする際の費用が見合うのか十分に考える必要があります。

他方、自分で実施化する覚悟があれば、大抵の場合、
特許出願料ぐらいにはペイします。
そこまで努力すれば、発明を買ってくれる、出資してくれる人が出る確率は
とても高いと思います。
 
2 コツ
・市場があること
・作り出す熱意があること
・発明を実施化する熱意があること

です。
 
3 ビジネスモデル特許について
ビジネスモデル特許という、商売の方法を特許化して守るというのは、
言うのは簡単ですが、現実に特許権になるというのは極めて難しいです。

特許を取るだけであれば可能性はあると思いますが、
それが他人が似たような商売をすることもすべて排除できるほどの特許とすることは
とても難しいです。

普通の特許よりも何倍も難しいです。
(普通の特許でも、似たようなものをすべて排除できるほどの特許は稀です。)
 も参照してください。
4 ビジネスモデル特許における活用
取得が難しいため、上記の、いきなりステーキの例でもあるように、
ビジネスモデル特許は、特許になる前の、出願段階で、
いかにライバルをビビらせて排除させるかがというのが
ポイントになろうかと思います。
 

Question2:ビジネスモデル特許を、特許として出願する際の
コツ、ポイント、注意点

 
1 特許して出願する際のコツ

前述のように、特許にならないかもしれないこと、
特許になる前の出願中の状況を利用するということ、

2 であれば、ポイントは、
いかにライバルよりも早く、特許になるならないに関係なく、
広い範囲で出願する必要があります。

ここでの広い範囲とは、取れないかもしれなくても、
そのビジネス方法の他の方法なども考慮した、
いろいろなことを取り込んで広く出すということです。
 
3 注意点は、特許が取れないかもしれないということを十分に理解して、
取れなくても、特許出願に掛けた費用が、広告宣伝のさいに使える等の、
メリットを上回るか考える必要があります。
 
あとは、ビジネスモデルを出願するだけではなく、
ビジネスも一緒に考えてくれる弁理士を選ぶことです。
 
普通の弁理士は特許権をとるということだけであれば得意ですが、
ビジネスモデル特許を取りたい人には、それだけでは足らず、
ビジネスを親身になって聞いて、それを守るにはどうしたらいいのか、
ビジネスを考えてくれるコンサルのような弁理士が必要だと思います。
 

取材の結果の記事はこちら

 

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©行政書士 植村総合事務所 代表弁理士 植村貴昭

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