5-2 発明発掘の際の注意
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 有料職業紹介許可有 |
5-2 発明発掘の際の注意
発明発掘の際の注意-1
STEP1(準備段階)
・発明者の意図する発明の内容を理解する
・発明者の実施形態を理解すること。
↓
STEP2(多面的に発明をとらえる)
・発明者は意図していないが、実は他の発明
がありうること。
課題そのものが新しくないか?
発明者のいう公知は本当に公知か?
・実施形態にとらわれ過ぎていないか?
発明発掘の際の注意-2
STEP3(見落としが無いかの確認)
・発明と直接関係の無いその分野の雑談
(技術背景、一般的な課題)をする。
発明者との信頼関係の構築
そこで、実は・・ということもありうる。
↓
STEP4(応用の方向を探る)
・複数の性能のうち1つを最大化するとすればどのようにするか。
コストを無視すれば?、他社がまねする場合の構成は?、今後の技術の方向は?等
発明発掘の際の注意-3
1.具体的な構成の無い(少ない)場合
(アイディア型)
具体的な構成をどのようにするか発明者と伴に検討する。
基本発明となりうる(特許戦略に合致)
2.実施形態ありきの出願の場合
(実施形態出願型)
その実施形態とした理由、背景、課題を丹念に聞く必要あり
特許戦略に合致するものに変えてゆく
発明発掘の際の注意-4
3.漠然とした発明(未完成を含む)であるからといって価値が低いとは限らない
↓
むしろ、特許戦略上重要なものが多い
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