5-7 実際に記載するコツ
植村 貴昭 この内容を書いた専門家 元審査官・弁理士 行政書士(取次資格有) 登録支援機関代表 有料職業紹介許可有 |
5-7 実際に記載するコツ
実際に記載するコツ
実施形態の説明記載のコツ-2
STEP1: 構成を単純に列記
形容詞をつけずに、部材を単純に列記する。
(例)
ドリップバック1は、ホルダ3とフィルタ2を有する。
ホルダ3は、右側ホルダ3Rと左側ホルダ3Lを有する。
ホルダ3は、接続部4を有する。
左側ホルダ3Lは、左側第1係止部5L、左側第1固着部7L、左側第2固着部8L、押込部9、第2係止部11Lを有する。
・・・・・
ここで、説明しようとすると、わかりづらくなる。
実施形態の説明記載のコツ-3
STEP2: 構成単体の形状,材質,作用をそれぞれ説明
(例)
左側第1係止部5Lはカップの
上側方向の縁に係止される。このため左側第1係止部5Lは、凹部55Lを有している。
左側第1係止部5Lは、・・・・・を有している。
実施形態の説明記載のコツ-4
STEP3: 構成間の接続、つながり、位置を説明
(例)
左側第1係止部5Lは奥側方向位置に配置されている。
また、左側第2係止部10Lは、左側第1係止部5Lよりも手前側方向位置に配置されている。
左側第1係止部5Lと左側第2係止部10L
との間には、フィルタ2と左側ホルダ3Lと
固着している第2固着部8Lが配置されている。
左側ホルダ5Lは、可撓性を有する材質によって形成されている。
実施形態の説明記載のコツ-5
STEP4: 構成のつながりによる効果を説明
(例)
このような構成を有することから、
ドリップバック1は、確実にカップの上端位置に保持される。
実施形態の説明記載のコツ-6
STEP5:STEP4の効果が発生する理由を説明
(例)
なぜなら、第1係止部5Lが撓むことによって、
異なる大きさのカップにも対応することができるからである。
さらに、撓んだ結果生ずる第1係止部5Lの復元力によって、より確実にドリップバック1をカップに位置決めできるからである。
実施形態の説明記載のコツ-7
演習
係止部について形状を、どのように明細書に記載するか検討してください(5分)
実施形態の説明で方向を定義しておく効果(図面)
実施形態の説明で符号(名前)を細かくつける効果
目次ページはこちら
特許庁のHPはこちら
https://www.jpo.go.jp/