第7回 自力(自分)で特許出願をする方法 

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表
有料職業紹介許可有

特許・実用新案の書類を書く方法講座

第7回 明細書(発明の詳細な説明)の作成方法-1

 発明の名称、技術分野、背景技術、先行技術文献、特許文献、発明の概要、
 発明が解決しようとする課題

想定発明

想定発明は、分かりやすく下記の図の内容です。

発明の名称

発明の名称は、特許請求の範囲で書いた最後の部分をコピーペーストしてください。

上記ページの例では「装置」だけでいいです。

【発明の名称】 装置

が例になります。

技術分野

技術分野は、上記例でいえば、「例えば、リヤカー」ぐらいでいいかと思います。

もう少し書きたい場合は、「人力で荷物や人を移動させる装置に関する。
具体的には、例えば、リヤカーに関する」

ぐらいでいいかなと思います。

【技術分野】
【0001】
人力で荷物や人を移動させる装置に関する。具体的には、例えば、リヤカーに関する

背景技術

この部分を書く前に、
無料でできる特許調査(検索)の簡単な方法(簡易な方法)
このページを参考に検索(調査)して、
先行技術を1~3個程度探してください。
そして、先行技術について、どんな技術なのか記載してください。

記載する例は、

【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リアカーに関する技術技術が記載されている。
特許文献2には、タイヤに関する技術が記載されている。
特許文献3には、リアカーに関する技術が記載されている。

という程度でいいです。上記例では3個ですが、基本的に1個でいいです。

先行技術文献

背景技術で書いた内容が特定できるように、記載してください。
記載する例は、

【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-000001号公報
【特許文献2】特開2001-000002号公報
【特許文献3】特開2002-000003号公報

という程度でいいです。
なお、特許でなくても、【特許文献1】実用新案登録00001号
というように書いてしまっていいです。

発明の概要、発明が解決しようとする課題

発明が解決しようとした課題を記載ください。

発明のポイントは、先行技術によって好きに変えたいので、
あまり具体的に書かないでいいです。

ぶっちゃけ、「より高性能なリヤカーを開発したいという課題がある」
というぐらいでも、いいです。

【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した先行技術よりもさらに高性能な、リヤカーを提供する。

という程度でいいです。

参考ページ

特許庁の参考ページは、こちらのページです。

まとめページは以下になります。

自力(自分)で特許出願(特許出願)をする方法とテンプレート(雛形)

 © 弁理士 植村総合事務所 弁理士植村貴昭

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