<> コラム

第12回「”匠”の時代です。(笑)」

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

第12回「”匠”の時代です。(笑)」

前回の配信から約2週間となりました。
元特許庁審査官:弁理士植村貴昭です。(行政書士もやっています)

このメールマガジンは、全て私及び弊社スタッフが直接お会いして、
お名刺を頂戴した方に配信させていただくものです。
できれば、できれば、迷惑メールに分類しないでいただけるとうれしいです。

 

ある方から、匠大塚と大塚家具の関係について質問を頂きました。
このメルマガの最後にあえて付けさせていただいた内容も
読者の方から頂いたネタなのですが、
(営業的には非常にありがたいのですが)宣伝になってしまうので、
その他のその他として最後に付けさせていただきました(F様ありがとうございます)。

いろいろなところで、「大塚家具」さんについて記載させていただいております。
講演でも毎度ネタとして利用させていただいております。

つい最近気が付いたのですが、大塚家具さんの本社って、
私のホームの大宮に近いのですね・・。
大宮から東に行って講演するに従い、お知り合いという方が出てきまして。
全く関係のない話だと勝手に思い込んで、安全圏からお話をしているつもりでしたが・・・
このままでは、いつか刺されるかもと思っております。

でも、でも、今日も、頑張ろうと思っています。

 

さて、経営権争いで敗れてしまいました創業者のお父様なのですが、
「匠大塚」という商標を複数出願しておられます。
「匠大塚」の文字商標については、登録査定が出ています。

大塚家具で拒絶されなかったのかなと思って、大塚家具さんの商標を検索してみましたが、
「大塚家具」又は「大塚」では大塚家具は商標取ってません。
「IDC 大塚家具」があるだけです。
おお〜ぃ。ちゃんと「大塚家具」又は「大塚」で取得しないとだめだよぅ!!
今からでも、私が力になりますよぅ・・・(宣伝でした)

・・・という事情があるので、「匠大塚」は比較的簡単に登録になったようです。
ただ、例えば大塚家具さんが単に「大塚」の商標を持っていた場合に、
「匠大塚」で商標権が取得できるかというと、理由は割愛させていただきますが、
「匠」があるので取れると思います(“一弁理士”の“単なる”“適当”鑑定です。)。

ただ、これって取れたとしても、本当に大丈夫かなぁと思っています。
大塚が大変大変有名になりました。この騒動の前もかなり有名でした。
そのような状態で、前に「匠」が付いていても「大塚」という名前を使って、
営業して大丈夫かなぁというのが私の懸念事項です。

商標法のほかに、世の中には不正競争防止法というのがあって、
その中に、著名な商標等は使用してはいけないというのがあります。
それに該当してないか、ちょっとというか、かなり不安です。
裁判が起きないか、かなり心配です(・・・楽しみです)。

と、いつも安全な場所からの観戦を楽しみにしている、性格の悪い私でした。

不正競争防止法にも注意!

―― 読者の皆さんへ知財の専門家としてアドバイス ――

商標を取得する際は、いろいろなバージョンでの取得を検討してください。
「IDC 大塚家具」なら
「IDC」だけ、「大塚家具」だけ、「大塚」だけなどのようにです。

―― その他 ――

では、第13回をお楽しみにしてください。
また、今回も最後までお読み下さり、本当に有難うございます。
月2回程度の配信を予定しており、
購読いただく方に過度のご負担をかけないようにする予定です。

あと、帝国データバンク様にて、1ヶ月に1回連載させていただいているのですが、
第4回が発行もう少しで発行です。
その内容に興味がある方は、お教えください。

質問感想とか、今回のようなネタを送ってくださるととても嬉しいです。

また、実は、税理士さん・社長さん向けに小冊子を作りました。
本来は有料なのですが、私のHP(polaris-ip.comと検索くださると出てきます)か
らご請求していただいた方には、無料でお送りさせていただいております。
少しでも、ご興味がございましたら、申請してくださると嬉しいです。
(増版印刷中なので、少し時間がかかるかもしれませんが必ずお送り致します)

さらに、FB(フェースブック)で友達になってくださると嬉しいです。
是非、ご申請いただけると嬉しいです。

あとあと、余談ですが、私、総合外注受託会社を作ることを目指しております。
そのためのHP作成させていただきました。

<a href=”https://polaris-ip.com/xmailinglist/mailmag/admin/?page=ArticleContents&amp;mail=http://csl.polaris-ip.com/” rel=”nofollow”>http://csl.polaris-ip.com/</a>

私は月に60社ぐらいの社長様等とお会いしております。
その際に、お困りごとの相談があればご紹介できる信頼できる方が、
たくさんいらっしゃいます。

このHPに挙がっているのは、現在のところ、
安心して紹介できる方がいる分野ということになります
(今現在は、もっとたくさんありますが、HP作り出した時にはこの数でした。
次の更新の際には、より増やしたいです)。

メニューを今後増やしていく予定ですので、
もし、お困りごとがあれば、是非是非、ご相談ください。
また、ご紹介先として、何かお力になっていただけるという方は、是非是非ご連絡ください。

―― 編集後記 ――

講演、講話、ロータリークラブの旅行、仕事関係の集まりなどなど、
多くの行事が目白押しでした。
この1月ぐらい、まともに休んだ記憶がありません。
ただ、金曜日に多くが終了しました。
本当に、ここまでたどり着けて良かったです。
すみません、メルマガも出す余裕がなかったです。

さて、息子が恐竜関係の事典を大好きになりました。
そして、白亜紀とかデボン紀とかを覚えました。
その順も覚えました。

その辺りは、ウンウン、勉強しているなぁ・・と頼もしくなるのですが、
困ったことに、シルル紀の次は何紀?とか、私を試験してきます。

全く答えられません。
覚えようとしても全く覚えられません。

パパは何でも知っている賢いパパだと息子は思っているので、
わかりませんとは言えず、うーん何だったかなぁと言いながら、逃げます。

息子よ!
父は、実は暗記ができないのだよ・・。
そのうち、気がついたら、優しくしてね、その時は暗記を必要とする質問はやめてね。

――――――その他のその他―――――――――――――――

以下は、多分に宣伝なので、読み飛ばしていただければ・・。

ある方から、ありがたいことに、
他の弁理士さんに頼んだところ以下のようなことがあったということを教えていただきました。

(1)商標をお願いしていた弁理士さんに、今度は特許をお願いしようとしたら、
利益相反になるのでできないと言われて断られてしまった。

(2)商標登録で特許庁から登録できない旨の通知が来た際に、
意見書等で反論しようとしても同じ審査官が判断するので効果が低いとわれた。

とのことでした。

(1)についてですが、
一応、利益相反ですが、確かに事件(訴訟事件、審判事件)になった際に
そのどちらも代理する等のことは「利益相反」にあたるので、できないことです。

しかし、単に出願するというだけでは、一応、利益相反にならないとされています。

そうでないと、特許はどこまでが権利範囲に含まれるか分からないため、
1社やったら他の会社の仕事が全然できなくなってしまいます。

ただ、同じ技術分野である場合には、
両方の会社に了解をとったほうが良いというのが一般的な対応となります。

大企業を顧客にしている弁理士事務所の場合、
中小企業様と大企業様とを天秤にかけると、
残念ながら、どうしても大企業様に天秤が傾くことになるかと思います。

その場合、「他の会社の案件をやりたいのですが、ご承諾いただけますか?」と、
その大企業様にお伺いをすること自体が危ないと感じても不思議ではないです。

そのため、この事務所には、大企業様にお伺いを立てるまでもなく、
断られてしまったのかなと推測します。

(以下、数行宣伝なので、読み飛ばしていただいて構いません。
植村国際特許事務所は、ベンチャー・中小企業を専門としておりますので、
このようなことはおきません。)

(2)についてですが、
意見書で反論しないで、諦めましょうというのはどうなのか?と思います。
なぜなら、意見書で反論したことによって登録になることも多いからです。
おそらく、あまり調査しないで出したのかなぁ?と思います。

(以下、数行宣伝なので、読み飛ばしていただいて構いません。

植村国際特許事務所は、意見書を出さないということは絶対にないです。
なぜなら、意見書で意見が覆ることは十分にあるからです。
また、意見書の際にさらにお金を頂くこともありません。

そのような費用も含めて、
最初にすべて頂戴するパック料金でやらせていただいているからです。
(逆に、パック料金としているのは、このような意見書の提出を全力でやりたいからです。)

特許庁のHPはこちら
商標のまとめページはこちら