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社名のつけ方:会社設立時

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

社名のつけ方:会社設立時

会社というものは、ある程度大きくなって、従業員及び取引先が多くなると、
たとえそれが100%のオーナー企業であっても、人の集まりという性格を強く持ち出します。

たった一人で社長が創業したものが、徐々に人が集まってくるというイメージです。

最初は、「会社方針」「理念」「情熱」
そういったものは全て社長の胸の中にあります。

その状態で、最初の頃の従業員・取引先は、社長と直接お会いし話を聞くので、
何もなくてもその社長と接していれば、会社の方針などは伝わってきます。

しかし、徐々に大きくなるにつれて、社長と会えない又は会えても
ほとんど普通の話ができないということが増えてくるはずです。

そうすると、社長がどれだけの理念と情熱を持っていても
それを伝えることはできないはずです。

その際に使われるのが、社訓とか、社是とか、理念とかになります。

しかし、残念ながら通常の会社では、たとえ従業員であっても
これらに接することは少ないのではないでしょうか。

ましてや、取引先であればなおさらです。

ところで、人をまとめ上げて大きなことをなした人ってどんな人でしょうか。

もちろんその人自身の能力が高いことって、重要な要素なのだと思いますが、
本当は、ある一定の目標を明確に持ち情熱を持って、それを諦めず、かつ、
それを発信し続けた人物だと思いませんか。

歴史上の人物であれば、項羽と劉邦での劉邦などがそういう人物だったのではないでしょうか。

非常に能力が高かったという
項羽に何度も手痛い敗北を喫していながら、最終的に中国を統一した人物です。

その人がどんなに高い能力を有していても一人でやれることはたかが知れています。

多くの人に助けてもらうためには、やっぱり、多くの人が寄ってきて、
その考えを共有して貰う必要があるのだと思います。

そのための一番重要なものが、組織における理念なのです。
そして、その理想を表したものが会社名である必要があると思うのです。

どんなに立派な社是があっても、外の人は他人の会社の社是を読むということはないです。

他方、会社名は常に人の目に触れます。
その会社名が理念を表したものであれば、何時もその理想を思い出し、
又は、社員はその理由をお客様に説明することができます。

そういうことが繰り返されて、
組織は、一定の目的に向かって走ることができるのだと思います。

会社名と従業員・お客様への効果

というわけで、社名は重要ですというお話でした。

そんでもって、ちょっとだけ宣伝。そんな大切な会社名でしたら・・。
商標登録してはいかがでしょうか(笑)。
すみません広告です。

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