RCE(Request for Continued Examination 継続審査請求):US(アメリカ)の手続

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表
有料職業紹介許可有

RCE(Request for Continued Examination 継続審査請求):US(アメリカ)の手続

RCEとは

RCEという言葉は、アメリカの実務をやっていると、かなりしばしば出てくる言葉です。
審査をやり直す手続きです。

アメリカでは、1回目の拒絶理由がありこれに対応した後、特許査定が出れば問題ないのですが、
登録できないという場合に、Final OA(ファイナル オフィスアクション)が通常来ます。

これへの対応は、かなり限定されておりやれることが少ないのです。
そのため、finalでできることでないことをやりたい場合には、
このRCEをかけて、審査を最初に戻って、各種の補正などを行い、
今一度、finalではない普通のOAをもらおうとすることが普通です。

そのため、このRCEを何度もかける場合によっては、2回、3回かけることも普通にあります。

審判(Appeal)で争う(かなり大変)

日本の感覚だと、日本の最後の拒絶理由となり、そこで対応を間違っても、
拒絶査定不服審判で争えばいいじゃないかという感覚があると思います。

しかしながら、アメリカではそれは、かなり難しいです。

アメリカ特許庁(USPTO)の費用だけで、3200ドル(2020年10月2日現在)です。
(日本だと、10万円はいかないイメージです。)

アメリカにおける審判はほぼ完全に裁判です。
そのため、現地代理人が請求してくる額も、かなりの額を請求してきます。
審判請求だけで、日本円で60万円はかかると思います。

しかもこれは、OAのときと同じく、各種の答弁時などにさらにかかってきます。
そのため、100万円は審判だけでかかると考えた方がいいです。

以上から、RCEが利用されるのです。

RCT対応

RCEの利用価値

以上のようにRCEは、審判よりも費用が安いので、多用されます。

最も、RCEも消して安くはなく

1回目のRCEでも1360ドル以上
2回目以降は2000ドル

です。(2020年10月2日現在)

©弁理士 植村総合事務所 所長 弁理士 植村貴昭

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