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帝国データバンクPart2 第2回 コロナに負けるな!

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

帝国データバンクPart2

第2回 コロナに負けるな!

前回は、コロナについて書かせていただきましたが、
今回も、前回と少し関係のあるお話を書かせていただきます。

資金繰りについて

日本国内でも、コロナの影響で直接影響があると分野だけではなく、
それ以外の分野でもたくさんの会社が資金繰りに窮するのではないかといわれております。

外国人の苦悩

もちろん、それも大変なことなのですが、
私のメインの仕事の一つである外国人関係のビザ、人材紹介においては、
既に大きな影響が出ております。

まず、たくさんの外国人労働者が解雇になっております。

いくつか例を挙げさせていただきます。

大学を出て、IT関係でプログラムの仕事をしていた方が、急遽解雇になってしまいました。
その方は、新しい会社を見つけることができず、
居酒屋さんでアルバイトしながら、何とか生活をしている状態にあります。

また、技能実習で就労していたものの、
その期間を満了できずに解雇されてしまった方も複数人おります。

本来、技能実習は3年とかの間、会社で技能を教える(学ぶ)という目的で
訪日してもらったので、受け入れた会社は、そう簡単には解雇できないはずなのですが
それでも解雇されてしまっております。
こちらの方々には、私の知っている会社を紹介しているところです。

それ以外にも、たくさんの方が、解雇になったなどの理由により
弊所に仕事の紹介を依頼をしてくださいます。

ただ、残念なことに、いつでも紹介できるとはかぎらないのです。
新しい職場を簡単には見つけることができず、申し訳ないなぁと思っています。

この不況の影響は、もっとも弱い立場である外国人労働者に色濃く出ております。

外国人が解雇になった場合、すぐに新しい就職先を見つけないと、
ビザの要件を満たさなくなり、日本に居られなくなり
出身国に帰国をしなければならなくなりますが、現在、航空機がほとんど飛んでいません。

仕事もない! ビザも切れる! 帰国もできない!
ということになってしまっています。

実際、飛行機自体は飛んでいたとしても、
その枠がとても少ないということも普通にあります。
さらに、その航空券がとても高価です。
コロナ前の3~5倍以上の値段というのも珍しくないです。

日本にお金を稼ぎに来たのに、職を失って、
新しい職を探すために何か月在留していたものの、結局見つけられず
帰国しようとしたら何か月も待たされ、
航空運賃がとても高く、働いた虎の子のお金をかなり取られるという状態なのです。

外国人の解雇とビザ条件

もちろん、出入国在留管理庁(=入管)も、
特定活動という特別のビザを発行する等して支援を行っています。
しかし、出入国在留管理庁に可能なことは、
単に、ビザの発行・延長だけです。
仕事を見つけてあげるということは行っておりません。

日本人も大変なのに、外国人のことばかり言ってというお叱りもあろうかと思いますが、
外国人は平均して困っている状態なのだという現状についての報告だと思ってお許しください。

特に、技能実習生は、日本の技術を学ばせるという目的で日本に呼んだのですから、
不景気だから解雇します。国に帰ってくださいというのはどうかと個人的に思うのです。

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©行政書士 植村総合事務所 所長 植村貴昭