11:元特許庁審査官 弁理士 植村貴昭が教える!! 「米国特許実務」

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表
有料職業紹介許可有

元特許庁審査官 弁理士 植村貴昭が教える!! 「米国特許実務」№11

演習説明(内容)

悪いクレ-ムとは?

あえて読んで不明点があるクレ-ムを作るコツ

 ・ 主語述語関係が不明

   主語となりうる言葉が多い

 ・ 述語が2つ

 ・ 一文が長い

  (形容詞が長い、関係代名詞)

(例) 袋状の形状の、被抽出物を内包し、被抽出物からの抽出液のみを通過可能な材質で形成され、ホルダが固着される濾過部、及び、破断部を有するフィルタ

外国対応-1

従来良いとされていたクレーム(米国)

・・・であり、・・・の形状であり、

・・・であるAと、

Aと・・であり、・・・であるBと、

Aと・・であり、Bと・・・であり、

・・・・・であるCと、

を備えるX。

単語のイメージ

Apparatus >

(System)>

Device >

(Part)>

部品名(~er)

クレームの書き方(提案)

A apparatus is comprising:

□B;

□C;

□D  ,    ,    ; and

□E,

□wherein:

□ □ B is ・・・・;and

□ □ C is ・・・・ .

 

外国対応-1(提案)

1.「・・において、」と書かない。

米国、EPではそれまでの部分は審査の対象と

ならない。(EPでは特許となる際に、おい

て」形式にする必要はあり。)

 

Aと、

Bと、

Cと、を有し

Aは・・・であり、

Bは・・・である

X。

外国対応-2

2.「・・から成る」とかかない

(→「有する」、「含む」、「備える」)

ほかの構成要件が無いものと判断される

「有する」等を使用

3.「・・手段」と書かない。

1つしか実施形態が無い場合、実施形態のみに限定解釈される(米国)

分かり易いクレ-ムを書くコツ-1

  • 改行、スペ-スを多用。
  • 形容詞、関係代名詞の使用を避ける。
  • 2行以上の構成要件を作らない。
  • インデックス構造とする。
  • 及び、又は、を使わない。
  • 「、」が複数入る文は危険。

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