世界商標:マドリッドプロトコル(マドプロ)・マドリッド協定の説明

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表
有料職業紹介許可有

世界商標:マドリッドプロトコル(マドプロ)

 

国際事務局からくる通知の内容の説明

マドリッドプロトコルの条文により、だいたい何の状態なのか、わかるため、
そこから対応すべきなのかを検討することできる。

マドリッド協定議定書(Madrid Protocool) 関係条文

世界商標申請

特許の世界特許(正確には国際特許出願)に対応する、
商標版がマドリッドプロトコル(マドプロ)です。

このマドリッドプロトコルは、

マドプロ と訳されてみたり
マドリッドプロトコール と伸ばされたりして表記されることがあります。

この制度の良いところは、一括して全世界に対して出願できる。ということです。

問題点は、同じような制度の特許の場合とは異なり、
最初から国をしっかりと選ばなければならないところです。

なぜなら、特許は全ての国を指定しても1か国でも同じ値段ですが、
このマドリッドプロトコール出願では、1か国ごとに費用が比例的に上がるからです。
たぶん、全ての国を指定したら、1000万円を超えると思います。

したがって、全世界出願という表現は正しくなく、
全世界出願も可能な出願システムというべきなのだと思います

特許と商標の一括世界出願の違い

マドプロを利用すべきか否かと費用

マドリッドプロトコルで世界商標申請するメリット
 マドリッドプロトコルをするメリットについて説明しております。

マドリッドプロトコル申請の費用と流れ(フロー)
 費用(コスト)と、流れ(フロー、フローチャート)について説明しております。

マドプロ情報

http://マドリッドプロトコル締約国一覧

WIPOでの、商標検索はこちらのページです。

各種管理に関する情報はこちらのページです。(住所変更等)

出願時に特に注意すべきこと

マドリッドプロトコール出願の際の特段の注意は、

① EM(ヨーロッパ)を選んだ際は、必ず、第2言語の選択する必要があります。
  もし怠ると、それだけで、拒絶理由通知がきて現地の事務所に頼まねばならず、
  無駄な費用が5万円以上かかってしまいます。

② アメリカの場合には、MM18という、使用意思の宣言を、
  出願と同時にしなければならず、忘れると大変なことになることです。

③ アメリカの場合には、5年後に使用の事実の証明が必要になるため、
  その手続きを忘れないようにしなければなりません。

④ 中国については、拒絶理由という段階を経ずにいきなり拒絶査定になります。
  前もって調査等をしておく必要があります。

⑤ 台湾などは指定できません。国扱いになっていないからです。

⑥ アメリカは5年で使用証明、フィリピンは国際登録から3年で、その後も一定期間後に
  使用の宣誓、使用証明をする必要がありまます。
  この点は、とくに注意です。

⑦ ブラジルは、日本と同じく登録時にさらに費用を支払う必要があります。

⑦ ブラジルは、珍しく日本と同じく登録時にさらに費用を支払う必要があります。

危険です(注意)!マドリッドプロトコルで登録になったらと言って安心できない国一覧(アメリカ、フィリピン等)

各国ごと事例は以下をそれぞれ参照ください。

なお、弊所で使っている、各国の事務所はこのページです。

WIPOへの支払い、各種の請求

Contact Madrid

を使うことによって、2段階納付や、メールアドレスの変更などを行うことができます。
支払いを

関連ページ

個別手数料一覧表(indivisual )

特許庁のマドプロ各国の情報のページ
(各国の特段の情報はこちらで確認)

知財全般の法律等の情報はこちら

ガラスの地球を囲むビジネスマン

マドリッドプロトコル(マドプロ・商標世界申請)を利用するメリット・デメリットのまとめ

マドリッドプロトコルで申請するメリットの説明です。①管理の一元化、②費用が安く済む、③国を増やしやすいということになります。デメリットは特段思いつきませんが、セントラルアタックという、本国(日本)の出願が登録ならない・無効となるがあり、そのような危険性がある場合は日本でも登録まで待ってからマドプロ出願すべきです。

マドリッドプロトコル申請の費用と流れ(フロー)

マドリッドプロトコル申請の費用と流れ(フロー)を説明しております。指定国をどのぐらいにするかによってかなり異なります。

危険です(注意)!マドリッドプロトコルで登録になったからと言って安心できない国一覧(アメリカ、フィリピン、メキシコ)

マドリッドプロトコルで登録になったらと言って安心できない国一覧。アメリカ(国際登録から5年、更新時等)、フィリピン(国際登録から3年等、5年時、更新時、その後の5年おき)、メキシコ(登録時、更新時)、アルゼンチン(登録時)、インドネシア(登録時)、カンボジア(更新時)

受理官庁からの通知1(WIPOへ出願を送った旨の通知)

出願に受理官庁としては問題を発見しない場合、この通知を出願人に通知して、WIPOへ送った旨の通知が届きます。
ガラスの地球を囲むビジネスマン

WIPOからの通知1(登録番号通知)

出願に受理官庁としては問題を発見しない場合、この通知を出願人に通知して、WIPOへ送った旨の通知が届きます。

WIPOデータベース(Madrid Monitor)等使用方法:grand of protection と final dicision の違い

WIPOデータベース(Madrid Monitor)等使用方法:grand of protection と final dicision の違い
ガラスの地球を囲むビジネスマン

マドプロにおける出願人住所変更の方法

マドプロにおける出願人住所変更の方法
ガラスの地球を囲むビジネスマン

マドリッドプロトコルで出願した書類(出願書類等)を確認する方法:ポートフォリオ

マドリッドプロトコルで出願した書類(出願書類等)を確認する方法

EM(ヨーロッパ)を指定した場合

マドリッドプロトコルでEM(ヨーロッパ)を指定した時の通知内容です。EUIPOから通知が来ます。この通知では登録があったこと、ただし、異議期間があることが記載されています。また、対応方法も記載しておりますが、この通知の場合対応は不要です。
ガラスの地球を囲むビジネスマン

MM2・MM4などでの使用の意志の主張(MM18について)

マドプロにおける出願人住所変更の方法

US(アメリカ)を指定した場合のフロー

マドリッドプロトコルでUS(アメリカ)を指定した時の通知内容です。USPTOから通知が来ます。この通知では登録があったこと、ただし、異議期間があることが記載されています。また、対応方法も記載しておりますが、この通知の場合対応は不要です。

CA(カナダ)の対応

マドリッドプロトコルでCA(カナダ)での対応についてのまとめのページです。

CN(中国)を指定した場合

マドリッドプロトコルでCN(中国)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

作成中:KR(韓国)を指定した場合

マドリッドプロトコルでKR(韓国)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

IN(インド)を指定した場合

マドリッドプロトコルでIN(インド)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

PH(フィリピン)を指定した場合

マドリッドプロトコルでPH(フィリピン)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

作成中:MY(マレーシア)を指定した場合

マドリッドプロトコルでMY(マレーシア)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

BR(ブラジル)を指定した場合

マドリッドプロトコルでBR(ブラジル)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

作成中:VN(ベトナム)を指定した場合

マドリッドプロトコルでVN(ベトナム・ヴェトナム)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

作成中:ID(インドネシア)を指定した場合

マドリッドプロトコルでID(インドネシア)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

TH(タイ)を指定した場合

マドリッドプロトコルでTH(タイ)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

SG(シンガポール)を指定した場合

マドリッドプロトコルでSG(シンガポール)を指定した時の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

MX(メキシコ)を指定した場合

MX(メキシコ)を指定した場合の流れ(フロー)と注意事項のまとめです。

UK(イギリス)を指定した場合

UK(イギリス)を指定した場合
世界地図

WIPOへの支払い、各種の請求

WIPOへの支払い、各種の請求
ガラスの地球を囲むビジネスマン

マドリッド協定議定書(Madrid Protocool) 関係条文

マドリッド協定議定書(マドリッドプロトコル・マドプロ) 関係条文、マドプロでWIPOから通知が来た時の対応の参照条文。WIPOからくる通知に書いてあるマドリッドプロトコルの条文から英文を読まずにどのような内容なのか理解するためのページです。特に、Rule 18,Rule 17 の各通知について詳細に記載。
ガラスの地球を囲むビジネスマン

マドリッドプロトコル電子出願

マドリッド協定議定書(マドリッドプロトコル・マドプロ) 関係条文、マドプロでWIPOから通知が来た時の対応の参照条文。WIPOからくる通知に書いてあるマドリッドプロトコルの条文から英文を読まずにどのような内容なのか理解するためのページです。特に、Rule 18,Rule 17 の各通知について詳細に記載。

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©弁理士 植村総合事務所 所長弁理士 植村貴昭

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